愛があれば【ホークス】ⅱ (ページ4)

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番外編//:ハナカマキリページ4

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突然ですが、ミラーヒーローレプリカは個性委員会と呼ばれる警察や公安が扱えないグレーゾーンの事件を解決すべく結成された組織の役員的な立場にあります

まあ、お陰様で警察や公安にはよく思われていないけれど

それは一旦置いといて、1ヵ月ほど前に起きた事件について話をしよう

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『連続殺人犯、ですか』

「嗚呼」

個性会が拠点とする建物の某一室

狭くはないが広いとも言えないその部屋で、そこそこの値段がしそうな椅子に座っている少々強面の男を前に首を傾げた

「個性はハナカマキリ

これがなかなかの強固性っぷりでヒーロー達も苦戦しているらしい」

既に重傷者も出ている、と資料を手渡される

資料とともに付属された写真に写る顔は、画質が悪いにも関わらずかなりの美人さんだと分かる

ペラペラと捲りながらも水谷さんの話を頭に入れていく

「なんでも、奴は幸せそうな者を見ると切り裂きたくなるそうだ」

『そんですかそれ』

怖っ、と顔が引き攣る

「近隣の府県からも援護が来たが、結構タフでな」

ん？

『…府県、？』

「あぁ、場所は京都だ」

『きょッ……これはまた遠いですね』

資料にも確かに京都の二文字

なんだかさっきよりも大きく見える

「次いでに観光でもして来いよ」

『そういう訳にもいかないでしょう』

仕事なんですから、と呆れて目を向ければ海を連想させる目が細められた

何故ニヤッと嫌な顔をしているのか

「それとも彼とお食事デートか？」

その一言にぱちくりと瞬きをして溜息を零した

『たった一度だけでなんでそう勝手に騒ぐんですか』

「お前にも春が来たのか～」

『聞いてます？』

一人でに盛り上がるオジサンにイラッとするが気持ちを抑えて話を戻した

『飛行機とホテルの手配は』

「もう済んでる

詳しい話は現場に行って聞いてこい」

『分かりました』

お辞儀をして扉を開けると後ろから頑張れよーとヒラヒラと手を振っているのを横目に、部屋から出た