愛があれば【ホークス】ⅱ (ページ11)

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小さくて大きな生命ページ11

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「すみません！本当にすみませんでしたっ！」

『いえいえ、無事見つかって一安心ですね』

ペコペコと忙しなく頭を下げるお母さんにニコニコと微笑んだ

ママ見つかって良かったね、と目線を合わせて笑うと元気よくお礼を言われた

『お子さん可愛いですね！

御幾つですか？』

「上が4つで下が1歳になったばかりなんです」

抱っこ紐から覗く小さな手足に、ふわふわな産毛で包まれた頭

真ん丸な2つの瞳が私を見つめる

穢れを知らない純粋な双眼に射止められて身動きが取れないかのような錯覚を感じる

「あの、もしお時間大丈夫でしたらうちの子と写真だけよろしいですか…？」

『ぜんぜん大丈夫ですよ！』

快く受け入れるとほっとした様子でスマホを構えた

数枚撮り終えたところで満足したのか仕舞おうとしているのを見て、ふと疑問が浮かんだ

『あれ、お母さんは一緒に映らないんですか？』

「え、？」

『せっかくなんで撮りましょうよ！』

困惑する様子のお母さんを横目に近くを通る人に写真を撮ってくれるよう頼んだ

お母さんの隣に並び、2人の前に女の子が両手でピースしている

「…ぁっ、あぅ、」

『！』

斜め下から伸びてくる小さな手に、私も手を差し出すと小指をきゅっと握られる

「撮りますよー」

小さな身体をしているのに、どうして赤ちゃんからはこんなにも命というものを感じるのだろうか

赤ちゃんが嬉しそうに笑って、それに釣られるかのように私も頬が緩んだ

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後日、SNSに載ったその画像は全員が幸せに満ちた顔をしていた

ハナカマキリに幸せそうじゃないと言われた
あのレプリカさえも