愛があれば【ホークス】ⅱ (ページ2)

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目立ち過ぎたページ2

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歩みを止めたのを目視した瞬間、右頬に何かが掠った

渋い痛みと血が垂れていく感覚

「…」

振り返ったソイツの目は殺気を帯びていた

痛い程に鋭いその目に僕(私)の口角はむしろ上がった

「貴様は先程、偽者には価値がないと言ったな」

『ええ』

「それはお前の意思か」

「それとも、レプリカの意思か？」

『ッ！！』

姿を変えていることがバレていたのか？

それとも見られたのか？

だったら何時…、

『…』

いいや、動揺するな

冷静に、平然を装え

『レプリカだったとしたら、貴方は私(僕)を殺しますか？』

一瞬

ステインが息を零した、次の一瞬で

彼は一気に私との距離を詰めていた

『(ステインの狙いは血…！)』

彼が右頬に流れる血を舐めるよりもはやく、個性(花吹雪)を使った

殺気が横切ると同時にその場から距離をとる

ステインと再び対峙すると、不快そうな顔をして口の中のモノを唾を吐くかの様に取り出した

「…何だこれは」

『花弁ですよ』

血を舐める前に出血箇所を花弁に変え、散らした

その時に口の中に入ってしまったのだろう

『貴方には私は殺せません』

相手の個性がある程度把握出来ていれば、自ずと弱点も凡その予測ができる

貴方は目立ち過ぎたのだ