死と隣合わせの鬼ごっこ ページ41
遠くの方から聞こえていた足音が
少しずつ少しずつ……私に近づいてくる
之は…ただの通りすがりの人だ
なのに、そう思っていても…何故か、足が棒のように固まって前へと歩けない
額や背中には冷や汗が流れ、脚が小刻みに小さく震える
まるで、金縛りにあったかのように……
コツ…コツ……
気付いたら…背後で足音は止み、辺りが胸騒ぎをさせるように静寂になる
…知っている
こういう時にこそ、振り返ってはならない
振り返っては…相手の思うままになる
そう思っても…どうしてか身体は後ろへと傾き始める
「皐月Aを………
やっと見つけやした。
__________兄貴」
スマホを耳に当て、サングラスからこちらをじっと見つめ…不敵に口角を上げながら電話をするウォッカ
「………ウォッカ、そいつを連れてこい」
"早く此処から逃げろッ!!"
警告サイレンが頭に鳴り響く
ウォッカのスマホから聞こえたジンの声が、さらに恐怖心を刺激し…私は震える脚で後ろに後退りする
それを見て、ウォッカはさらに私との距離を縮める
カチャッ…
ウォッカの懐から拳銃が顔を出し、それを私の額に向けて構える
\パァンッ!!!/
鼓膜が破れるような破裂音が鳴り響き、思わず逸らした右頬には血が薄らと滲む
そして、頬に痛みが走った瞬間…
私は弾かれたようにウォッカに背を向け、右へ曲がり走った
狙った獲物は逃がさないと言うようにウォッカが全速力で追いかけてくる
もうすぐ大通りに……ッッ!!!!
ただ前だけを見つめ、懸命に脚を動かす
然し、ウォッカはもう一度拳銃を構え…
\パァンッ!!!/
もう一度、私へと発砲する
『ッ………ア゙ア゙ッッ…!!!!』
司会が歪んだと思った瞬間に、左脚に焼けるような痛みが走る
痛いッ…!!熱いッ……!!
あまりにも苦痛で、顔を歪める
それを見て、ゆっくりと…近付くウォッカ
激痛で動く事さえ苦しいが、それでも私は地面を這い蹲るように起き上がる
壁に手を付き、脚を引きながら前に進む
だけど…脚に力が入らなくて上手く歩けない
『はや…くッ………ア゙ッッ…!!』
傷口が開き、血が溢れ…止めなく流れる
誰か……ッ!!
声にならないSOSを心で叫んだ時だった
黒いフードを被った誰かに腕を引かれた
その人はウォッカに向けて発砲し、私を抱き抱えてその場を去った
フラッシュバックされるあの恐怖→←スーパーセールは恐ろしや←
219人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢桜(プロフ) - 片寄桃花さん» コメント有難う御座います!返信遅くなってすみません…(;´Д`)更新は遅くなりますが頑張ります! (2018年4月26日 23時) (レス) id: 30b658bdf4 (このIDを非表示/違反報告)
片寄桃花(プロフ) - 続きが気になります。更新頑張ってください! (2018年4月24日 18時) (レス) id: 8623593aca (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 美幸さん» ご丁寧に教えて頂き有難う御座います!m(*_ _)m (2018年4月9日 21時) (レス) id: dae9ff352a (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - セクシャルハラスメントですね (2018年4月9日 5時) (レス) id: bf63ccd8a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 漫画大好き少女さん» コメント有難うございます!夢主の外面と内面の差は、実は…作者、夢桜そのままですw私が日常で内心叫んでる事とか書いてますw(ボケとツッコミを独り極めている人←)面白いと云って頂けて幸いです(´˘`*)これからもテンション高めで更新頑張りますw!! (2018年3月29日 8時) (レス) id: dae9ff352a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢桜 | 作成日時:2018年3月18日 11時