4話 ページ5
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にゃがお今日はありがとうございます!!
ピコン、と音を鳴らして、私に知らせてくれる。スマホを見ると、長尾さんだった。ご丁寧に感謝まで添えられてて、正直びっくりした。
私は堅く見えないスタンプを押して、返信した。
スマホを見ていると、結愛がぴょこんとお顔を見せる。
「ままぁ、それ、けいたくんのぱぱ?」
「そうだよ」
「いつでもけいたくんにあえる!!」
嬉しそうにくるりと回る。景太くんと仲がいいのかな、なんて考える。初めて結愛の口から聞いたな……
「そうだね〜」
「けいたくんね、いもうとがいるんだって!わたし、けいたくんのいもうとにあいたい!」
「予定があったら会おっかぁ」
結愛は嬉しそうに首を振った。一人っ子の結愛にとって、姉弟や姉妹というのは、憧れの存在なんだろうか。私自身、兄がいたりするから、一人っ子の気持ちがわからない。
スマホを置いて、結愛を湯船に入れた。いつの間にか伸びた髪の毛を洗って、しみじみと感じた。赤ちゃんだった子が、もう立派な年長さん。来年には小学生だから、子どもの成長の速さには驚く。
「まんまぁ?」
「んっ?なぁに?」
ぼんやりとしていたら、結愛に声かけられる。不思議そうに首を傾げ、いつの間にあざとい技を?って思ってしまう。
「ぱぱ、呼んでね」
「……分かった」
1番聞きたくない言葉を聞き、頷く。結愛は再度嬉しそうにした。
浴室から出て、ふと思う。もし彼の人が外道なことをしなかったら、この子の成長を一緒に見れたのに、と。でもあの性格からして、一生無理だと思う。
「結愛、お洋服着れたら、髪の毛、乾かそうね」
「はぁい!」
かわいい結愛にそう声をかけ、自分も寝巻きに着替える。結愛とお揃いの。私なんかが着るより、結愛が着る方がいちばん可愛い、そんなふうに思いながら、結愛の元に行った。
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にゃーちゃん - 初コメ失礼します!ngoパパ…えっ好き(ngo最推し)めっっっっっっっっちゃ更新楽しみにしてます!!!!!!頑張って下さい!!!!!! (7月13日 23時) (レス) @page3 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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