火星と彼と私と青い空 (ページ16)

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青ページ16

＿＿＿＿＿あれから6回目の春が来た
私は大学を卒業し、サンダーX志郎君はアメリカの大学院で黒魔術の研究をしている
「…これでよし。もうこんな時間だそろそろ搭乗口に行かなきゃね」
大学を卒業した私はサンダーX志郎君のいるアメリカへ飛び立とうとしている
prrrrr…サンダーX志郎くんからだ
ピッ
『今どの辺？』
「今から飛行機乗るとこだよー！」
『お。間に合ったか』
「え？」
窓をコンコン、と叩く音
「鍵開けてくれ」
ええええー！？サンダーX志朗君空飛んでるー！？ととととりあえず鍵開けて…
「なん、」
「行くぞ！ほら！」
「え、ちょっと！」
落ちるー！！ってあれ？私も浮いてる？！
「な、何で空飛んでるの？！」
「向こうで魔術学んでるときに習得したんだ。お前にも魔術かけてるから飛べんだよ、ま、解いたら落ちるけど(ニヤ)」
「い、いじわる！」
「ふっ、んなことするかよ。こっちのが速いからな、お前の体に負担かけなくてすむからこうした」
ふふ、何だかんだ言って優しいよね
「そら、行くぞ」
「どこに！？」
「ばーか、火星に決まってんだろ。…俺らの邪魔、誰にもさせるかよ」
そう言って初めて会った時と同じ顔でニヤッと笑い、私に手を差し伸べる
「なにそれ、最高！」
彼の手をとり、私達は空高く飛んでゆく。あの時と同じ青い空を。幸せな未来へ向けて。

〜fin〜

☆青い空はいつまでも───…!!