繧キ繝シ繧ッ繝ャ繝?ヨ ページ4
目の前には、赤い水溜まり。
私の鼻から、額から絶えず落ちてくるその赤い雫は足元に小さな湖を作った。
雫が邪魔すぎて、手で拭おうとするが手が動かせない。
手、足、胴体、全て手錠を付けられており、椅子に括り付けられている。
しくじったか…。
ぼんやりとしていく頭の中で考える。
上司から与えられた任務。
犯罪組織"梵天"を内部から潰せ。
やっぱり無理があったようだ。
私含め5名の警察官が潜入したが、残るは私1名。
必然と笑いが込み上げてくる。
警察の情報欲しさに拷問するかもしれない。
違法風俗営業店で働かせるかもしれない。
もしくはそのままポイ。
「ははっ。」
乾いた笑いが出てくる。
それと同時に、目の前の扉から一筋の光が見えた。
重くきしんだ音と共に明るくなる。
目の前に現れた3人のシルエット。
そのうちの1人はよく知っていた人物だ。
「お久しぶり。」
「梵天首領 佐野万次郎…マイキーくん?」
白い髪と後ろ首にあるタトゥー。
それは紛れもない、佐野万次郎であった。
「嗚呼。Aさんか。」
いや、と言いかけて彼が紡いだ。
「今は公安警察 梵天対策班 宮小路A」
彼の手のひらの銃が私の額に突きつけられた。
「A。選ばせてやる。」
「俺専属の犬になるか、国の犬のまま死にてぇか。」
「さぁ、どっちだ。」
私は間髪入れず言った。
「そんなの勿論…」
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作者名:あまね | 作成日時:2022年8月4日 21時