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｢ど、どうって言われても！！｣
しどろもどろになり答える。その様子を見て彼女は笑った。
『あのね、愛と憎しみとは紙一重なの。表裏一体。だから、どっちもあって正解なの。私がLに対するのは愛もあり、憎しみもあるの。』
彼女は俺の方へ近寄って不敵に笑う。その顔は何処かで見たLの顔そっくりであった。
『お子様だね。ミハエル・ケール』
俺のおでこを小突いて彼女はスカートを翻した。俺は子供だと言われた事を怒るのもあったが、それより俺の本名を知られていたのがさらに驚きであった。
彼女はバッグの中からカメラを引っ張り出し俺とツーショットを撮った。恐らく俺は驚いて変な顔をしていただろう。
Qはその日の朝早くで帰った。話を聞いたニアやマットは悔しがっており、 ｢なんで教えてくれないんですか？｣、｢俺も混ぜでくれよ！！｣と地団駄を踏んだ。
その後にQからワイミーズハウスに多くの贈り物が届いた。お菓子や、おもちゃ、そして女物の服。(男物ももちろんあったが。)
そしてひとつの封筒。Dear Mと書かれた手紙。それは俺宛のものと直ぐにわかった。中には達筆な字で手紙と写真が入っていた。写真の方は思ったより変な顔をしておらず綺麗に映っていた。手紙の内容を読むと矢張り女物の服は俺達用だったらしい。燃やしてやる。
ニアは新しいおもちゃが手に入り御満悦。そこから部屋の隅に付けられている防犯カメラを見てニヤリとした。そういえばあの防犯カメラ何処に繋がってるんだ？
俺達の本の短い些細な話しはこれにて終い。
｢メロ。そろそろ時間だ。計画を実行しよう。｣
目の前にいつの間にかいたマットが声を掛けた。
｢嗚呼。分かった。｣
俺は首にかけた十字架とポケットから写真を取り出す。セピア色の写真が見えた。
｢俺のサンタ・マリア。ニア達が平和で暮らせるよう願っていてくれ。｣
俺はそっと十字架と写真に口付けた。
デジタル時計が1月26日をさした。
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lapis lazuli ｢崇高｣ ｢成功の導き｣
矢張りメロやマットは自身が死ぬことでキラ逮捕に繋げると、ニア達に未来を託せるという思いで旅立ったんでしょうね。
成功の導きの意味を持つラピスラズリ。ラピスラズリ自体になることでニア達が夜神月に勝つための道標となったのではないか…？
あんなに憎みあっていた2人ですが本当はそれぞれのことが大事だったのかも。
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作者名：あまね | 作成日時：2021年11月10日 13時
