第七話 ページ8
サンジ「よぉーお前ら、起きてたのか」
「さ、サンジくん…おはよ」
サンジ「トラ男また徹夜か？コーヒー持ってきてやろうか？」
ロー「……あぁ」
サンジ「Aちゃんはまだ寝といた方がいいぞ、俺は朝飯作るから」
「……！あ、あの、サンジくん…私も手伝っていい？」
サンジ「え？あぁ、Aちゃん料理出来るの？」
「サンジ君ほどじゃないけど、ちょっとだけ」
ロー「……」
ﾊﾞﾀﾝ
「……」
サンジ「なんかトラ男に言われたか？」
「え、あ、全然大したこじゃないよ！ただ雰囲気がちょっと怖かったから」
サンジ「あー、それなら大丈夫だ、後で慣れるさ」
「そうだよね！…あ、ちょっと身だしなみだけ整えるね、洗面台ってどこ？」
サンジ「ん？それならそっちだぞ」
「ありがとう！」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
”お前……弱そうだな”
「あのままだったら死に方選べないなんて言われかねないなぁ……あんまり今は言わないで欲しい……」
……もしかして、死んだら元の世界に帰れたりするのかな
そんな考え方しちゃ、ダメかな……？
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
サンジ「じゃあ飯つくるか」
「うん…って、すごい量の仕込み」
サンジ「俺はサンドイッチ作るから、Aちゃんはおにぎりと焼き魚、味噌汁作ってくれ」
「1人分……？」
サンジ「トラ男が大のパン嫌いなんだ」
「そ、そうなんだ…作り終わったら手伝うね」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「……そういえばサンジくん」
サンジ「んー？」
「トラ男さんはどうしてサニー号に？」
サンジ「あいつか？今は同盟組んでるから一緒の船に乗ってるんだ」
「でもあの人って自分の海賊団あるんじゃないの？」
サンジ「あいつ居ねぇのはしょっちゅうらしいぞ」
「放浪癖的な……？」
サンジ「そんな感じだな、ま、船預けれるって事は信頼できてるからいいんじゃねぇの？」
「確かに……」
サンジ「うちのバカ船長もそんな感じだろ？」
「……たしかに、こんな身寄りのない私に声掛けるなんて、お人好しかも」
サンジ「お、言うねぇ」
「でも、みんなルフィくんのこと信頼してるよね」
サンジ「まぁな」
気を許した人と話すと、何だか安心した
魚が香ばしく焼けた匂いがする
だけどいつもなら、旦那に作ってあげてるはずなのに、いないのが虚しくて苦しかった
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
