第三十八話 ページ39
「っ…！！！あああ！！？？」
目を覚ましたはずなのに、まだ視界は暗いままだった
体も動かない。縄で縛られてるよりも、金縛りの方に近い
…てか、妙にあったかい…
ロー「ん…」
「…！？」
寝ぼけた声が聞こえた
まさか私、ロー様と一緒に寝てるの…？
ロー「なんだ、起きてたのか」
優しい顔して、頭を撫でられた
いや、寝起き普段と別人すぎでしょ…
帽子を脱いでる姿を初めて見たから、一瞬誰かと疑ったが間違いなくロー様だった
…ロー様の上半身裸と、腕を伸ばして腕枕をしてくれているのを見て、私は自分自身がやってはいけない事をやったと思い込む
「……」
ロー「なんだ？」
「…私、いけない一線を超えたんですか…」
ロー「…さぁな？」
言ってる意味をすぐさま理解し、意味深な笑みを浮かべられる
あーーーー…これ完全にしてしまったのか？
でも、何で超えちゃいけない一線何だっけ…私誰かと付き合って…
あ、そうだ
「ツクル…！！！」
ロー「おい、どこへ行く」
外へ飛び出そうとした私を阻止するロー様
「離して下さい！！！私は確認しないといけないことがあるんです！！！」
思い切り腕を振り切って部屋を飛び出す
「ツクル…！！！あいつ絶対許さない…！！！捕まえて直哉くんを返してもらわないと！！！」
どこを探してもいるはずもない
”あなたは、私の生贄なの…”
でも、そんな言葉信じられるわけが無いでしょ！？
とにかく無我夢中で船の中を走り回った
結局見当たらなくてみんなのいる甲板にたどり着いた
ルフィ「お、A起きてたのか！って…えぇ！！？」
私は、みんながいる目の前で
海に向かって大きく羽ばたいた
高いところは普段怖くて近寄れなかったけど、そんなのどうでもよかった
「ツクル！！！！！そこにいるんでしょ！！！」
だって、何をしても捕まえたかったから
けど、サニー号は思ったより高さがあった
急に我に返り、怖くなって体のバランスを崩す
私は背中から思い切りジャボン、と大きな水しぶきを上げて入水した
痛い、コンクリートに思い切り体をうちつけたみたいで身体が動かない
海に、沈んでいく…？
呼吸が出来ずに、海水だけ体に入ってくるからすごく苦しい
なんて馬鹿な死に方なの、でもこれで直哉くんの所へ行って……それで……
？？「ふぅ、随分大胆な子だね……」
……あれ、また、助けられたの……？
見覚えのある2人だな…なんで助けたの……
やめてよ、もう
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
