第三十三話ｰローsideｰ ページ34
ロー「俺も寝る」
「うぅーん…そうなのぉ？」
ロー「…？喋り方どうした？」
Aを落とすつもりが、予想以上に手強いコイツを何とかできないものかと考えていた
結局、昨日あれだけスキンシップを取ったのに出て来る顔は嫌気と泣いている顔ばっかりで流石の俺も多少申し訳ない気もする
…でも最後のキスだけは、泣きそうな顔だったけど真っ赤に染まった耳と頬のせいで嫌だと言ってもまるで説得力がなかった
いや、と言うか…あいつを散々煽ったけど、誘われていたのは俺の方だったのかもしれない
Aのその顔を見た瞬間、背筋がゾクっとするのを感じた
” っはぁ…ぁ…”
”そんな顔、出来るんだな”
”うる、さ…”
ロー「…………」
「…ロー様ぁ？」
ロー「……お前が悪い」
「うぇ！？なにが！？」
あの顔が頭から離れなかったから、昨日は寝れずにいたんだ。何しても寝れないから医学書でも読もうと思ったけど、何ひとつとして頭に入ってこなかった
責任取ってもらおう
抱きかかえて自分のの部屋へ連れていく
「お姫様だっこだぁ〜！！」
ロー「…お前いつもの気丈さはどうした。なんだその酔っぱらいのような…」
「眠いんだもぉん…」
…たまにいるよな、眠たくて幼児退行するやつ
ここまで普段との落差が酷いのはそうそうないが
ロー「……ガキが」
「ロー様より4歳も若いもーん、22でぇーす」
ロー「とてもそうには見えないな、お前は5歳児だ」
「5歳にキスするなんてロリコンだぁー！きゃーエッチー！！逮捕されろー！」
ロー「…何言ってるんだ幼稚なことは」
「むー…じゃあ、私が逮捕してやりますよー！」
ロー「…なら、やってみせろよ」
部屋について早々ベッドに押し倒す
「ん…？ベッドだ…」
ロー「捕まえて見せろよ、俺を」
「………」
ロー「………って！！寝るな！！！」
この女、あとで絶対泣かす…！！
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
