第三十話 ページ31
「お風呂気持ちよかった〜……あっつ…」
束の間の幸せを噛み締めながらお風呂から上がる
湯気が気持ちよくて思わず寝そうになっちゃった……
ｺﾝｺﾝ
サンジ「Aちゃん」
「サンジくん…！？あ、ごめん勝手にお風呂使って…！」
サンジ「いいんだいいんだ、Aちゃんだけ見かけなくて風呂場から音聞こえたからタオルを持ってきたんだ」
「……！！ありがとう！タオルなかったから助かった！」
紳士で気遣いが出来るサンジくん…素敵です
お言葉に甘えて、ドアの隙間からタオルを受け取る
サンジ「じゃあおれ、仕込みあるから」
「えっ……寝ないの？」
要件だけ済ませると、さっさと場を離れようとするサンジくん。仕込みって言ったって、もう真夜中できっと2時とか3時だと思う
宴をやった後だしきっとサンジくんは寝ていない
たまらず心配になり声をかけてしまった
サンジ「こんくらいクソジジイの下にいた時はザラだったから。心配しなくて大丈夫だよAちゃん」
あ、あれ…サンジくん帰っちゃう……！
急いで服を着替えてお風呂場から飛び出した
「わ、私…手伝うよ！」
サンジ「えっ」
「あ……もしかして、自分のペースとかやり方あるから人は入れたくないタイプ……？」
サンジ「まぁ……一人でやり慣れてるし…」
「う、そっか…ごめんね…じゃあどうお返しを…」
サンジ「お返し？」
「サンジくん、ご飯とお皿洗いずっと一人でやってくれてるでしょ？だから私何かお礼したくて」
サンジ「…じゃあ、俺とのしゃべりあいてになってくれないか？」
「そんなんでいいの……？」
サンジ「あぁ、可愛いレディがいてくれた方がやる気も上がるさ」
「そ、そうかなぁ？」
可愛いとか言われ慣れないから照れてしまう…！
サンジ「？どうしたんだ？」
「い、いや…旦那以外の人に…可愛いって言われ慣れてないから…」
サンジ「……本当に、可愛いよ？」
「あ、ありがとう……！？」
跪きながら、手の甲に軽くキスをされパニックになり変な返事をしてしまった
あたふたしてる様子をサンジくんは愛おしそうに見ているのが分かった……そういえばこの人からも求愛されてたんだった……サンジくんはどこぞの性悪外科医とは違って優しいから、胸が痛い
サンジ「それじゃあ行こうか、お姫様」
サンジくん……キザすぎる！！！！
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
