第二十八話（微r18） ページ29
ロー「ここだ」
「ありがとうございます、では私はこれで」
ロー「…」
「一緒に入りませんからね！？」
ロー「まだ何も言ってないだろう」
「わかります！！言いたい事は何となく！」
ロー「随分口が達者だな、お前の本性か？」
「悪いですか？幻滅してくれた方がこっちはまだ楽でいいんですけど」
ロー「そんな訳がないだろ？落とし甲斐がある」
私の腰をグイッと引き寄せ、ハグしてくる
身長差がとんでもないからとてもロー様の顔は見えないけど、絶対十割…いや百割悪い顔してる
性悪だし私の事が本気で好きなのではなく、能力目当てなのが分かるから、私はもうときめかなくなった。あくまでも冷静に対処する
「やめてください、離して」
ロー「気丈なやつだな、もう少し愛嬌ある反応を見せたらどうだ」
「見せたくないからこう言う反応なんだろーが！！」
ロー「…まぁいい、部屋に戻ってやるよ」
「！」
今まで散々意地悪してきたのに、ハグしていた体を急に離し、部屋に戻ると言い出すロー様
呆気のなさに拍子抜けしたけど…でも、これでやっとお風呂に入れると思うと安心した
「…おやすみなさい」
ロー「…」
「っ！？」
顔を思い切り固定される。動かしたくても全くびくともしなかった
ロー様の顔が近づいて来る
無抵抗な私はなす術がなかった
「んーー！！！」
必死に胸板を叩く。何度も何度も強く叩いた
直哉くん以外の人とはもうしたく無かったのに、こんな強引な形で破ってしまうなんて、すごく嫌だった
ロー「…少しは女を見せろ」
そう言うと深いキスをされた
逃げたいのに、絶対逃げられない
息苦しさと、恥ずかしさで全身が熱を帯びてるのを感じた。そして、旦那以外の男とキスしてしまった自分のふしだらさに涙がじわじわと出てくる
私は学習能力がないのだろうか
この人がそう簡単に帰るはずがない、分かっていたんじゃないの？
分からない、わからない！なにも、かん、がえ…られな…
「っはぁ…ぁ…」
ロー「そんな顔、出来るんだな」
「うる、さ…」
ロー「このまま続きしてもいいんだけどな」
「っ〜！！いい加減にしろ！！早く帰れ！！！」
思わずマジギレしてしまい、ロー様を蹴り上げ脱衣所から追い出した
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
