第二十五話 ページ26
「奪ってやるって言ったって……無駄ですから！！私と旦那は、心から愛し合っているんですから……！」
赤い顔を隠しながら私は精一杯の強がりを見せた
サンジ「お、おいAちゃん……」
「なんですか……？」
サンジ「お、俺も諦めきれないから！！それにトラ男にだって負けやしねぇ！！」
「え！？ちょっと！サンジくーん！？」
捨て台詞を吐くように宴会場に飛び込むサンジくん
私が呼び止めようとしたが、サンジくんは振り向いてくれなかった
そして、またロー様と2人きり
ロー「A」
「……はい」
悪い顔したロー様がこちらへ近寄って来る
凄まじい悪寒と背中に冷や汗が伝わる
ロー「俺から逃げれると思うな、お前から聞きたいことは山ほどあるんだ」
「聞きたいこと、ですか？」
ロー「……誰もいねぇし今聞いてもいいか」
「……？」
ロー「お前は、どこから来た？分からないなんて言わせねェぞ、本当は記憶喪失なんてもんは嘘だろう？」
「っ〜！？」
まさかの指摘で私は声にならない声が出てしまった
「い、嫌だなぁ……私は遭難者だし記憶喪失で、どこから来たのか分からないって言ってたじゃないですか……」
ロー「ならなぜ、自分に旦那がいるって分かるんだ？」
「そ、それは……指輪を左手にしてるから……」
ロー「ただの飾りかもしれないだろ、それに何故最初から俺らのこと知ってるんだ？」
「……そりゃ、懸賞金が高い人達ばかりですし、」
ロー「記憶喪失ならそんなどうでもいい情報忘れるはずだ」
「う……そ、それは……」
ああああ、どうしよう、アニメのキャラなんてストレートに言う訳には行かないのに……！！！
ロー「お前は、どこから来た？」
やばい、上手くかわしたいけど、けど……！！！
「……神の世界、です」
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
