【ONEPIECE】何も知らない私がワンピの世界に飛び込むと (ページ17)

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第十六話ページ17

意味が分からない
助けられて、なんでこんな事言われないといけないの
私は、生き延びてまで嫌味を言われたかった訳じゃない

現実でも、2次元でも、私は何もしてないつもりなのに嫌われて利用される

「それなら見捨ててよ！！！私は、こんな世界に来たくて来たわけじゃない！！！！！」

森中に私の悲鳴のような叫び声が響く

ロー「世界に来た……？」
「私は死にたかった！！！！貴方は助けたくはなかった！！！……はぁはぁ……それならなんで余計なことしたの！！！っ……はぁはぁ……ふざけないでよ……はぁはぁ……私は生き延びてまで嫌味なんか言われたくない！！！！」

呼吸が乱れていく

やばい、過呼吸がでた……
でも、それ以上に悔しくて、感情が昂る
止まらない
呼吸も、感情も、涙も全部出てくる

ロー「お、おい……落ち着け……」
「はぁはぁ……うるさい！！！あんたが…」
ロー「落ち着け！」

私は膝から崩れ落ちた
全身がブルブルと震え、急速に手が痺れて冷たくなる
頭がボーっとするし、胸も苦しい

ロー「悪かった……だから落ち着け」

背中をさすられる、けど、今はたまらない嫌悪感に襲われる

「さわらないで……！！！」

ロー「今は俺の言うこと聞いてくれ…呼吸をゆっくりにしろ」

そんなこと言われたって、出来ない、どうしようも…！

苦しくて首を横に振ることしか出来ない

ロー「分かった……驚くなよ、これは対処法だからな」
「んぐっ……！？」

手で口を押さえつけられる
怖い、怖い、襲われるかもしれない、殺される……！！！
体がまたブルブルと震え出す

ロー「大丈夫だ、落ち着け……ゆっくり呼吸しろ」
「……！」

声が優しくなった

ロー「ほら……俺は何もしねぇ、怖がるな」

背中を優しくトントンと叩いてくれる
手で抑えてくれるおかげで過呼吸が少し落ち着いた

ロー「よし……そのままゆっくり深呼吸しろ」
「すぅー……はぁー……」
ロー「……良い子だ」

手を頭にポンと乗っけて、微笑むロー様
その表情をみて、なぜか安心してしまった
嘘かもしれないのに、そういう時にだけいい顔する

「……ずるい……そうやって簡単に……」