【忍たま】あいつがリア充になりやがった【尾浜勘右衛門】

幼児化 ページ10

A視点


｢ええぇぇぇ！？どういうことですか！？｣

善法寺｢とにかく、早く来て欲しい！Aちゃんにしか頼れないんだ！｣


部屋で読書をしていたら、焦った様子の六年は組の善法寺伊作先輩が私の元へいらっしゃった。

なんでも、勘ちゃんが五歳くらいの子どもになってしまったらしい。

医務室にいるというので、今は急いで向かっている途中。


｢原因は？｣

善法寺｢それが、保健委員の仕事で薬草を煎じていたんだけど、配分を間違えてしまってね...。廃棄しようと容器を持って外に出たら石に躓いてしまって...｣

｢それが偶然通りかかった勘ちゃんにかかってしまったと。｣

伊作｢うん、｣


つまり、勘ちゃんは伊作先輩の不運に巻き込まれたということね。
タカ丸さんの件といい、色んなことに巻き込まれてるなぁ勘ちゃんは。伊作先輩は申し訳なさそうに眉を下げてらっしゃるけど、、


―――


┄┄┄┄医務室

尾浜｢あ、A！｣


本人は至って普通だ。

｢ほんとにちっちゃくなってる！｣

勘ちゃんは｢A〜｣といいながら両手を広げこちらに駆け寄って来た。
しゃがんで頭を撫でると、にーっと満面の笑みを見せてくれた。

かっ、可愛い！！幼い頃の勘ちゃんってこんな感じだったのね！頬っぺ柔らか...！そして既にお顔が整ってらっしゃる...。


因みに伊作先輩によると、勘ちゃんは人の名前は分かってて、知識や学習能力は年相応らしい。


｢伊作先輩、きっと時間が経てば戻りますよ。｣

偶然できた薬だから、元に戻す薬を調合するのもそう簡単にいかないだろう。
あわあわしてもしょうがない！

善法寺｢後遺症がなければいいけど...。僕も何か解決策を考えるよ｣

返事をして勘ちゃんとともに医務室を出る。



さて。

伊作先輩が私に相談してきたのは分かるけど、私に何か出来ることがあるかな？？


取り敢えず他の五年生に相談してみよう。

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