7話目 ページ26
あっという間に放課後。
今日一日、早く勘ちゃんと話したくてウズウズしてたよ...。
「あ、勘ちゃん...」
尾浜「A...」
忍たま長屋に向かっていると廊下でばったり出会った。
「「ごめん!」」
咄嗟に出た一言。
二人同時に謝って頭を下げたから、顔を見合わせてちょっと笑っちゃった。それにしてもすごく息ピッタリだったな。
「...話したいことがあるの」
尾浜「うん、ちゃんと聞くよ」
┈┈┈┈┈中庭
場所を変え、中庭の木陰に腰を下ろした。
「えっと、、あんな一方的に捲し立てちゃって本当にごめん」
尾浜「いや、俺もついカッとなった。俺にも非はあるよ、ごめんな」
「あれから冷静になって考えて分かったの。あれは任務で使うものだって」
自分の考えを話すと、彼は何も言わず少し微笑んだ。うん、私の察しは間違えではなかったみたい。
「...それともう一つ話しておきたいことがあって、」
あぁ、何かを明かす時って緊張するな。想ってる人になら尚更。
「ゆっくりでいいよ、何でも受け止めてやる」と穏やかな声色で言ってくれた勘ちゃんに安心し再び口を開いた。
何となく恥ずかしいから目を合わさずユラユラと揺れる草をぼーっと眺める。
「私ね、普段は失敗しない実技の調子が悪かったり、些細な事でイライラしてたの。それには原因があって、げっ、月経っていうんだ」
今朝の出来事も含め勘ちゃんに話した。私の下手な説明にも相槌を打って真剣に聞いてくれた。
「___という訳で、春画を見た時も動揺してしまって...」
尾浜「そういうことだったのか。話してくれてありがとう。...これから、心身の調子に違和感を感じたら俺を頼れよ?してあげられることなんて限られてるけど...」
「そんなことないよ。私は勘ちゃんが傍にいてくれるだけで嬉しい。ありがとう」
あー、わだかまりが消えてスッキリした〜!全部言えて良かった!
「ねぇ勘ちゃん、甘えてもいい?」
尾浜「勿論だ!俺もA不足だったから♪」
ここおいで、と寝転がった勘ちゃんの腕に頭を乗せる。お互いの身体に腕を回してギューッと抱擁した。
尾浜「人気の甘味処知ってるんだ。今度行こうな♡」
「やった!楽しみにしてる♡」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「仲直りしたみたいだね」
「一件落着、だな」
「あいつら外でイチャイチャすんな!」
「まぁまぁ。良かったじゃん」
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2022年9月22日 12時) (レス) @page26 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
gaotianguosui(プロフ) - この小説とても面白いです。続きを待っていますので早くみたいです。 (2022年8月28日 22時) (レス) @page26 id: 491ef9371f (このIDを非表示/違反報告)
М葉(プロフ) - ユリリンさん» コメントありがとうございます!きっかけは書こうと思ってます。ご期待に添えるか分かりませんが、自分なりに考えて書かせていただきます...!! (2020年10月9日 20時) (レス) id: fe59eeca2d (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - はじめまして!楽しそうな小説ですね。勘右衛門と夢主の付き合うまでの馴れ初めや好きになったきっかけ等がきになります。健康に気をつけて更新してください。楽しみにしています。 (2020年10月9日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:М葉 | 作成日時:2020年10月8日 17時