【呪術廻戦】君に伝えるまであと_【禪院直哉】

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そう言うと彼女は二枚御札を取り出す



また札？…は？俺の事封印する気なん？コワ



　 「…でもなんで二枚なんや？」


そう呟くと彼女は自分めがけて走り出す


なんや、真っ向勝負か？



ある程度距離を縮めると次は二枚の御札を投げ出す


この距離じゃ届かへんやろ、馬鹿なんか？



そんな事を考えていると札から突然二体の呪霊が現れる



　 「っは？！」


つい突然現れた二体の呪霊に意識が向かうと彼女ではなく呪霊の相手をしてしまう


なんでや？あいつの札ってただ封印するだけじゃないんか？

術式か？でも仕掛けが分からへん、どういうことや


　 「二級か」


二級なら余裕や、目くらましに使ったんか


そう考えている間には既に一体の呪霊を祓い終える



　 "げっ、嘘やろ"



近くからは心底嫌そうな声が聞こえる


　 「…おった」



もう一体の呪霊も祓い終え周りを見渡し彼女を見つけるなり自慢である相伝の術式で一気に距離を縮めた



　 "っ終わった、"


痛い程に彼女の手首を掴んだ瞬間、勝負は決まったと感じた



　 「ほな、勝たせてもらうわ」

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