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田舎から出たくて必死に勉強した高校生活。
そしてなんとか滑り込めた東京の大学だけど、無理を押して大学へ行かせてくれた両親。
その両親にこれ以上迷惑はかけられないから、直ぐにバイトもみつけなきゃならない。
「平日も土日も入れるの? 」
「はい!」
大学以外とくに予定はないから。
それが良かったのか居酒屋のバイトは直ぐに決まった。
賄い付きで、こちらも有難い。
そしてさっそく夜にはバイトについたんだけど、二階建ての大きな居酒屋は人の出入りも多くてメニューも多いし、とにかく覚えることが多かった。
しかも厄介なことに、
ピーピーピー。
キッチンへ洗い物を運んだ時、呼び鈴が鳴っていて周りを見たら先輩たちはみんな忙しそうで、
そこには私しか対応できそうな人がいなかった。
「ここって個室だよね?」
二階を見上げて不安になる。
二階の殆どは個室で、中に入ってしまうぶん もし困ったことになった時に先輩に頼りにくいのが私の足取りを重くした。
いやでも、行くしかないし!!
「お待たせしました!」
「お、やっと来たね! 注文いい?」
「は、はい!」
待たせてしまうとキツく当たってくるお客さまが多いらしいけど、今回のお客さまはとてもにこやか。
薄く色のついた眼鏡をかけた男性は、メニューを広げて「これと、これ?あとはこれか」と、他のお客さまに確認中。
「ふっか、ふっか、俺つくね」
「おう、つくねは知ってるわ。んじゃあお姉さん、つくね人数分とあとこっちの鍋頼める? 6人分ね」
「えっと、えっと、は、はい!」
「にゃはは、慌てなくていいよ〜新人ちゃん」
「ふっかもゆっくり言ってやれよ」
「ええ、俺?」
「す、すみませんっ」
奥に座っている金髪の男性が身を乗り出して何かを見ている。
あ、名札?
「
「あ、ありがとうございます! それではご注文を繰り返えさせて頂きます、」
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Yume(プロフ) - あべさく担さん» おお!佐久間担ですか?同じですね(^^)みんな好きですが、一番はさっくんなので!! (2020年6月28日 18時) (レス) id: 9984191ae6 (このIDを非表示/違反報告)
あべさく担 - Yumeさん» はい!実は本当は佐久間担あべさく好きなんですけどね〜笑 (2020年6月27日 12時) (レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)
Yume(プロフ) - Haruさん» コメントありがとうございます!! あべちゃんのために動いたさっくんなので健気に写っていて良かったです(^^)最高といってもらえて嬉しいです!ありがとうございました! (2020年6月13日 20時) (レス) id: 2bc02c4413 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 後半さっくんが健気すぎて泣きました笑 最高の作品ですね! (2020年6月13日 0時) (レス) id: c0c914ca63 (このIDを非表示/違反報告)
Yume(プロフ) - あべさく担さん» コメントありがとうございます!お名前が あべさく担ですもんね(^^) 気に入ってもらえて嬉しいです☆いえいえただの妄想を書いてるだけですよ!でもそう言ってもらえて嬉しいです(^^)ありがとうございます!! (2020年6月12日 17時) (レス) id: 2bc02c4413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年6月11日 12時