糸師凛はマネの犬

わん31 ページ33

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『……』




昨日、凛ちゃんが部屋に来なかった


今まで、一緒に寝なかったことなんて無かったのに





『(ああ、私、凛ちゃんが私の元を離れないっていつから確信してたんだろう)』


凛ちゃんが居ないベットは、とても広く感じた


今の私は多分、人と顔を合わせられないくらい酷い顔をしてるんだろうな






『…………行きたくないなぁ､』


マネージャーは選手が頑張ってる前で、弱音を吐いたらいけない


…でも今日は、凛ちゃんが居ないから




『……よし』


無理やりでも気合いを入れて、皆の元へ向おう







「ん、Aはよ」


『おはよー！』



いつも通り、皆と挨拶を交わす




『(……凛ちゃんは、目すら合わせてくれないのか)』



あー…泣きそう。結構くるなあこれ、








「……はぁ……ちょっとこっち来い」





私の手を優しく引いたのは、凛ちゃん､､､ではなく






『玲王くん……』




何で、玲王くんが



あ、私、顔に出てたかな





『……玲王くん、っ』


「…っあ、悪い」



『…その、……どうしたの？』


「…あー…悪い、ほんと」




玲王くんは、優しいから


きっと、私の気持ちを汲み取ってくれたんだ




「Aがあいつ見て、悲しそうなの、見たくなかった」


『玲王くん…』






『…ありがとう、玲王くん。今、結構キツかったから』


「……俺にしとけよ、あんな奴より。俺はお前がずっと好きだ。……




……好きだ、ホントに」






辞めてよ、玲王くん


私は、そんな性格が良い女じゃないから




『(玲王くんが私を好きだなんて、前から知ってるよ)』



なんなら、気付いていないフリして、凛ちゃんからの逃げ場にしてたかもしれない






「……純粋に好きになれって言ってんじゃねえ、あいつの代わりでも、いいっ、」


『…それ以上、言わないで、お願い…』






それ以上言われたら、本当に玲王くんに甘えてしまうかもしれないから




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お久しぶりです､､､､

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