君に Lock on！―2―

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佐｢Aちゃん、食事会は？一人なの？｣




普通に話しかけてこないで。





｢さっくん、その人……｣


佐｢あ、ちょっと待ってて。ねえAちゃん、マネージャーさんは？｣



ダメ。どうしよう。


私、振り向けない。


きっと振り向いて、佐久間と彼女が並んでる姿見たら 今は笑顔で接しられないよ。


こんなとこで泣いたら、なんだって騒ぎになる。


私たちの関係が怪しまれるのはまずいから。




佐｢ねえ、Aちゃん こっち向いて？｣









渡｢あ、こんなとこにいた！ Aちゃんマネージャーさんが捜してるけど｣


佐｢え？ なんで翔太…｣


渡｢おお、佐久間じゃん。俺はたまたま涼太と飲んでたの。んでそこでAちゃんのマネージャーさんが捜してたから｣


宮｢佐久間、おつかれ｣


佐｢おつかれさま。て、なんだマネージャーさんいたなら そう言ってよ！ ねえ、てかこっち向いて？｣



グイッと少し強引に腕を引かれたけど、それを翔太が阻止してくれた。


自分の腕に私を包み込んで。



渡｢なあ佐久間の隣の子 誰？｣


低い声で佐久間に尋ねる。


やめて、今は聞きたくないの。



佐｢え、ああ……えっと、｣


渡｢……まあいいわ。Aちゃ
んは俺と涼太でマネージャーさんのとこ連れてくわ｣


佐｢え、ちょっと待って！ Aちゃんっ｣


宮｢佐久間、彼女困ってるよ。Aちゃんは大丈夫だから｣



翔太は私を連れて歩き出して、追い掛けてこようとする佐久間との間に舘くんが入ったらしい。




ほんの少し気になって振り向いてみたら、怖い顔した佐久間がずっとこっちを睨んでいるように見えた。



ごめん、今は君と向き合う気力はないんだ_____





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