年に一度、人生に何度も［N HBD!!］ (ページ2)

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私はあなたの何なのか？２ページ2

「……和也さん？」

「なに」

「ご飯は？」

「いらない」

「デスヨネー」

せっかくの休日なのに、今日交わした言葉はこれと、おじゃまします、のみ。
おじゃまします、に関しては交わしてないけど、それを含まないとこれだけになるから、見栄はって無理矢理入れる。

ずっと、ゲームやってて腰も悪いのに、痛くならないの？
缶ビール床に置いて、ソファーにもたれて、ずっと同じ体勢。
確かにね、ゲームやってる姿はかっこいいよ。
でも、もっと、もっと、抱かれてるときはかっこいいのに。

もう、何ヶ月も見てないよ。

そろそろ、私を女と見てよ。
私じゃ、食指が働かない？

……もう、無理なのか、私たち。

今思い返せば、私たちは付き合ってたのか。

好きだよ、とは言われたけど、付き合って、は言われてない。
抱かれたけれども、このぐらいの歳になるとカラダの関係だけっていうのもありえる。
そういえば、私たちの関係の始まりはカラダの関係からだったじゃないか。

……あれ、あれれ。
私たち、本当に付き合ってた？
カラダの関係に流されて、雰囲気で好きって言ってたんじゃないの？

私たちを繋いでた、カラダの関係も、今はもう途切れてきてる。

もう、私と和也くんを繋ぐものなんて、ないんじゃないか？

あれ、私はあなたの何なのか？