〜医者として、人として〜＊楓＊ ページ50
＊
「二度目の手術だから、恐怖心はないかな？」
「流石に手術は別ですよ、"篝月"先生。」
失敗恐怖症、というのは人にはよくある現象だ。
やったことないことを怖がってしまう。
だが、一度成功すると恐怖心は必然となくなものだったが
流石に手術はそうもいかないらしく、ハルヤの手は少し震えていた。
「成功させてみせるからね、ハルヤくん。」
「はい。...あ、そういえば先生って子供がいらっしゃるんですよね？」
その瞬間、院長の手に握られていたカルテはポトリと床に落ち
ハルヤは首を傾げた。院長はひどく動揺していて
カルテが落ちた、ということに気がつくまでに時間がかかり
ハルヤに何度も「先生！」と名を呼ばれ続けていた。
「...！ご、ごめんねハルヤくん。少し疲れてたみたいで。」
「いえ......こちらこそお手を煩わせてしまいすみません。
担当医は先生だけだから負担、かけちゃってますよね...」
そういうわけではないのだが、なんて弁解したらいいのか
分からず、院長はニコリと微笑んだ。
＿＿＿＿＿＿疲れがたまり、運命を変える手術を行うプレッシャーがかかっているため
頭が上手く回らずため息ばかりの毎日になってきている院長。
「...多分...いや、きっとハルヤくんの知り合いだよ。俺の子供は。
元気で男勝りで、人の為ならすぐ動ける。
...だからこそ、俺は君の命を救って手術を成功させてみせる。」
今回の手術内容は、ペアンの交換＿＿＿＿＿＿
今、ハルヤの体内でこていしている通常のペアンを
特殊なカーボン製でできたブラックペアンと取り換える。
前回よりリスクは低いが、手術器具を残すことには、やはり
躊躇してしまい今さらながらとうするべきか悩んでいた。
「(看護師たちの言う通りだ。器具を残すだなんて本来してはならない。
だが助けるためにはこの方法しかない...。
俺は、患者の命と患者の心、どちらを優先させればいいんだ...)」
怖いのは患者だけではない。医者だって恐怖を抱く。
医者としての仕事を果たすべきか
人としての在り方をすべきか
右往左往の末、院長は"残す"方に決めた。
落としたカルテを広い、ハルヤの部屋のドアへ向かう途中
ポケットに入れていたカードらしきものを落とし
それを拾うために院長はしゃがんだ。
そのカードには、穂村と書いてあり
その横には"篝月"という名前が書かれていた...
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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