〜久しぶりの再会〜＊楓＊ ページ48
＊
「だから何度も言っているだろう！ペアンは取らない！！
取ってはいけないんだ！」
手術当日になってまで揉め合っている院長は
シビレを切らして壁にドンッと勢いよく拳を突きつけた。
鳴り響く音に吃驚する患者は勿論多数いる。それもその筈。
今院長たちがいる場所はロビーなのだから。
ハルヤの病室に向かう途中、カルテを持ってくるのを忘れたことに気づいて
診察室に向かっていたのだ。
「もし日常生活をしている最中に固定具がずれたりしたら
それこそ前代未聞の状況になります！死だって招きかねません！」
「延命の為だ。みすみす見殺しになんて出来ない！」
「でも...」や「取らない」という会話が続いて
ロビーは一気に険悪な雰囲気になり、幼い赤ちゃんたちが
大人の声に怯えて泣き始めた。
「俺たちの仕事は患者の命を救うことだ！！取ったら彼は死ぬだろ！！」
「でも本来してはいけない手術法なんですよ！？」
その声は、ロビー中に広がっていて
偶然到着して居合わせたAや野坂の耳にも行き渡っていた。
「...とにかく......手術はこの方法でやる。
この方法は彼の家族からも了承を得た。」
「ペアンを残す、ということもですか？」
時間がないというのに看護師は院長に反論をぶつける。
手術当日になってしまっては今さら予定変えるわけにはいかない。
これは院長だけの問題ではなく、協力して行うドクターたちも
関わってくるのだから。最初は意見を言っていたドクターたちは
院長の目的を聞いたうえで了承したのだから今さら変えられるわけがない。
「これが最善の方法だ。他に方法があるのなら、君が彼の手術をすればいい。」
「そんな無茶ぶりを...」
「ならば大人しくしていてくれ。俺彼の病室に行って最終検査を行ってくるから...」
院長がクルリと振り返った矢先にいたのは
Aと野坂の姿だった。院長は彼らの姿を見るなり目をスッと細めて
「...子供二人が何の用だ」と低く冷たい声で言い放つ。
「何って、今日手術予定の...」
「すまない。彼は面会禁止なんだ。手術後、また足を運んできてくれ。」
院長はパタパタと急ぎ足で診察室へ向かおうとした。
すると、ヒラリと揺れる白衣に手を伸ばしたAは
白衣をグイッと掴んで『ちょっと！！』と声を上げた。
『せっかく遥々来た娘にそんな態度ないでしょ。お父さん！！』
「...それよりお前、学校はどうしたんだ？」
「え...お父さん？」
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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