〜不安への希望〜＊ゆくる＊ ページ45
ペアンが残っている。
こんなことを言われてもハルヤにはピンと来なかった。どのような手術をするのか説明を聞いても、道具など分からない。
「ペアンというのは、刃がないハサミのようなものだ」
「なっ…！
それで、俺はどうすれば…」
「すまないが、助かる方法はただ1つ。
再手術だ」
無事アメリカから日本へと亘ったAと野坂。
『…はぁ』
明らかに元気がないA。
「大丈夫、１ヶ月後には手術が成功するよ」
『でも…』
「心配してたってハルヤくんは喜ばない。絶対大丈夫だから」
2週間後。
「A、そろそろ行かないと本当にマズイよ」
Aはハルヤを心配しすぎて、学校に行けなくなっていた。家で寝ればほぼ毎日手術が失敗する夢を見る。
『…』
野坂が勝手に入ってきても怒りもせず、ずっと黙ったまま。これを毎日続けている。
「みんなも心配してるよ。帰ってきたと思ったらAがいないんだから」
『…』
黙り続けるAに、野坂は少しだけ怒る。
「いつまでそんなことしてるの？一番辛いハルヤくん本人は耐えてるんだ。Aがそんなのでハルヤくんは喜ぶ？引きこもってるAなんて」
『悠馬には分かんない！私の気持ちなんて…！』
初めて発した言葉は、悲しい言葉だった。
『私がどれだけハルヤくんのことを心配してて、成功してほしいと思ってて、大切に思ってるか知らない！分かるはずもない！』
どんどん泣き始め、ドアを閉めようとするAの腕を野坂は掴んだ。
「知らないからだよ。知らないから知りたいんだ。
1人で抱え込まないで」
野坂自身もハルヤの手術が成功してほしいし、心配している。だからこそ、2人で分かちたかった。
『悠馬…』
「Aが辛いなら、僕も辛い。楽になってほしいんだ」
こうまでしてくれるとは思わなかったため、また泣き始めるA。
『ありがとう…』
「Aのためなら、学校なんて休むよ」
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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