〜未定の真実〜＊楓＊ ページ42
＊
退院が未定と言われてしまったAは、退院するまで一緒にいたいという気持ちと
学校に行く、という常識を守らなければならない気持ちの双方に頭を悩ませる。
「未定なら仕方ない。せめてあと二日か三日は残って
お見舞いに行って元気な姿見てから帰ろう。」
ね？と顔を覗きこみながら問いかけてきた野坂だが
Aはシュンと落ち込んだ様子で『うん...』と返事をしたあと
ずっと顔を俯かせていた。
「...そういえば、アメリカで思い出したんだけど
Aのお父さんって確かアメリカで働いてるんだよね？」
ポンッと手を叩く素振りをした野坂は
Aの気を紛らわせるために話題を変えた。
Aも忘れていたかのように『あ...うん』と答え
あまり家に帰ってこない両親のことについて野坂に話し出す。
『幼い頃はお母さんの仕事場の事情で悠馬と離れ離れになったよね。
お父さんは出張とかはないけどアメリカで働いてるから帰ってこられる機会が
ないし...。...まぁ、たまに連絡は取るけど。』
海外料金は高いということもあり、長電話はしないことになっている。
そのため親と連絡を取る機会すらあまりないAは
たまに、という言葉を言うとき少し寂しそうな表情を見せた。
「Aのお母さんか...。いつ見ても綺麗な人だよね。
お母さんの仕事は知ってるけどお父さんの仕事は何？」
『お父さん？医者だよ。』
母親はいつでも見ることができるのだが、父親はそうもいかない。
医者となれば大変な仕事で人の命を扱う仕事なのだ。
暇な時間などなく、日中手を動かしてばかりいる仕事で
帰ってこれない理由は一目瞭然。
「へぇ......ハルヤくんの病気、お父さんに手術してもらったら
よかったんじゃないの？」
『......うちのお父さんは、心臓外科医だから。』
心臓外科医＿＿＿＿＿＿つまり心臓病などを担当する医者のこと。
ハルヤは別に心臓病というわけではないためAの父親とは関係ないのだ。
「Aのお父さんが働いてる病院は...」
『そこまでは知らないよ。』
野坂はそれを聞いて目をスッと細め
「もし...」と呟き始めた。先ほどとは小さな声量だったため
Aは耳を研ぎ澄ませる。
「もし、ハルヤくんの病院にAのお父さんがいるのだとしたら
ハルヤくんに起きている体の異変につい詳しく分かるかもしれない。」
『え...？』
＿＿＿＿＿＿治ったんじゃないの？
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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