〜命を救うため〜＊楓＊ ページ40
＊
女性看護師が院長室に入って中にいる院長へ
「無事成功しましたが...」と呼び掛ける。
院長は窓の外を見つめたまま「どうした」と看護師に問いかける。
「...院長の言う通りにしましたが...ほ、本当によかったんですか？」
院長の顔色を伺いながら恐る恐る尋ねると
院長は振り返って看護師の元に歩み寄った。
院長とあるだけあって、ハンパない威圧感に押され負けてしまう看護師は
思わず体を硬直させる。
「＿＿＿＿＿＿知らなくていいんだ。まだ相手は子供だぞ？
今回の手術の目的を忘れたのか？」
「は、はい......ひとまず命の先伸ばし...それと腫瘍の抽出...」
真っ白な白衣に似つかわしい彼のルックスは
そこらへんに群がる女性の胸をときめかせるほどカッコいい。
...のだが彼の場合病院にいるときは威圧がハンパないため看護師たちは体を強ばらせてしまうのだ。
驚異的なルックスを持った彼は看護師の肩を掴んだ。
「そう......第一段階は成功した。でも本当に難しいのはここからだ。
近いうちにまた彼の手術を行おうと思う。そうだな...
早くて3週間後...いや、１ヶ月といったところだな。」
「じゃあ彼は...」
「まだこの病院にいてもらう必要がある。」
クルッと向きを変えて自分の机の上に置かれてある
書類を手に取り、ある文を目で黙読した。
「こんなにもあっさりと手術が成功するなんて、俺も思わなかったさ。
...むしろ、失敗すると思ってた。あんなに成功する確率が低い手術が
成功するなんて歴代初めてなんじゃないかって思うほどだよ。」
「......それでも、彼の体に残されたアレは...」
女性看護師は手術の時のハルヤの姿を思い出して
顔色を真っ青にした。本来ならば手器具を患者の体内に
残したまま手術を終えてはいけないのだが
やむを得ない状態で、器具を残したまま終えることになってしまったのだ。
「命を救うためだ。」
「医療ミスと言われてしまうかもしれないんですよ！？」
「その覚悟が俺にはある。全ての責任は院長の俺が取ろう。」
院長は手に持っている書類を彼女に渡して
扉へと足を進めた。「院長！」と看護師が彼を止めるが
彼は振り返らずに退室していった。
「(...ハルヤくんのためでもある...でも
なりより一番Aがショックを受けるだろうから
死だけは阻止したかったんだ。)」
院長のそんな想いは、誰も知ることなく
儚く散っていった...
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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