〜深まる想い〜＊楓＊ ページ36
そのままAにもたれかかって野坂はだまりこんでしまった。
『(夢に出てくるほど不安にさせてたなんて...)』
先ほど野坂が言った事について思い返していたAは
自分がどれほど野坂をおいて他のことに集中していたのか
改めて思い知らされた。
『...ねぇ悠馬。』
「何。」
『私がもし、悠馬の隣家でも幼なじみでもなかったら
悠馬は私を好きになってなかったのかな。』
いきなり思いもしない質問をされた野坂は
抱き締めている腕の力を緩めてAの顔を見た。
その時のAの表情は、いつもより元気のない表情で
脱け殻のようになっている。
「急にどうしたの...？」
『...さっき悠馬、私が悠馬以外の男の人の元にいる夢を見て不安になったんでしょ？
悠馬がいない、って思うと私こそ寂しくなって...
...ううん。寂しいなんかじゃ足りないくらい...失望感に襲われるんだなぁって。』
お互い同じくらい想いあってるんだね、と
言いながら笑うAだが、明るく振る舞おうとする裏は
とてつもない寂しさが籠っているように思われる。
Aのことは何でもお見通しの野坂には
それはすぐに分かることだった。
『これって運命なのかな？』
「だね。」
『悠馬は、私が幼なじみでよかったと思う？』
「当たり前。今更何言ってるの。」
返答を聞くだけで気持ちが晴れるのも
全て相手が野坂だから。
逆にこんな質問されても一つ一つの質問が嬉しく思えるのも
相手がAだから。
お互いが全く同じ気持ち＿＿＿＿＿そんな恋人が
この世に何人いるだろうか。
『...生まれた日も、生まれた場所も一緒で
私たち...ホント似た者同士だね。』
「ついでに成績も同じくらいだったらよかったのにね。」
その時放った野坂の言葉はいい雰囲気を壊してしまった。
Aの頭には努筋が浮かび上がり
『悠馬...？』とヒクヒク頬をひきつらせたAの声が野坂の耳に届く。
「そうやって怒ったり笑ったり...感情が豊かなAの方がAらしいよ。」
『多少は思い出に浸ってもいいじゃない。』
悠馬ののことだから怒らせるために言ったのではない、と
元から知っていたAは、野坂の見ていない隙にコッソリ
クスッと笑みを浮かべて『ありがと悠馬』と呟いたのだった。
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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