〜気遣いと心配〜＊ゆくる＊ ページ33
Aは午前まで眠らなかったことでまだ起きる様子はない。
(A…ありがとう)
そんなことを野坂は知るはずもなく、ただただ感謝していた。Aを無理矢理起こすわけにもいなず、Aが起きる間待っていた。
30分ほどがたち、Aはようやく目を覚ました。
｢ありがとう｣
起きてすぐお礼を言う。そして思わず抱き返した。
『ゆ、悠馬が元気ないなんて嫌だから…仕方なくよ』
していたことが急に恥ずかしく思える。
『それで、もう大丈夫？』
｢分からないけど…休めば治ると思うよ｣
まだ帰る日ではない。1日だけはゆっくり過ごすのもいいだろうも思い、野坂とともにホテルにいるこもにした。
朝食付きのホテルで、野坂と一緒にレストランの階まで行き、ビュッフェ形式で食べ物をとるものだった。
ホテルの移動とは大変なもので、まだ体調が完全に治っていない野坂にとってはかなり辛かった。
｢はぁ…｣
『私がとってくるから悠馬は待ってて』
疲れ切った野坂を動かさないように気遣うA。食べ物の中にはお粥やりんごなど、風邪にはぴったりなものもあった。
『…これも持っていこう』
Aは野坂の食べ物を持って席につく。
｢ごめん、僕が動けないからって…｣
『私のせいでもあるんだからいいわよ。これ食べて』
Aが持ってきたものは栄養バランスが良く、風邪でも食べやすいものばかりだった。
『野菜サラダとチキンとお粥とりんご、あとスイカ』
スイカは必要なものではないが、野坂が好きだから、いれてくれた。
｢本当にありがとう。Aは風邪大丈夫？うつってない？｣
『多分大丈夫だと思うけど…まだ分からない』
うつるのを覚悟してあの行動をとったため、まだ心配だった。
｢朝食が終わったらAも休んでね｣
自分が一番辛いはずなのにAを心配してくれる野坂に、Aは頬を少し赤くした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
