〜バカじゃない者は風邪を引く〜＊楓＊ ページ30
あらゆるところ全てを探したつもりなのだが
Aは一向に姿を現さない。アメリカでは迷子になる恐れだって
あり得るのに、一人で行ってしまったため
野坂は休みなしに全速力で疾走し、必死にAの名を叫び続けながら探した。
「(お願いだ......見つかってッ...！！)」
その時、野坂の携帯にピコンと可愛らしい音が鳴った。
雨で手が滑る中、野坂は携帯をポケットから取り出して
誰かからのLINEか確認する。
すると、画面には"穂村A"と名が表示されていたため
野坂はものすごい勢いでメッセージを開いた。
Aお腹空いたんだけど今どこ?
内容を見た瞬間、野坂は目を見開いて一気に脱力し
思わずスマホを地面に落としてしまいそうになる。
なんとか踏みとどまって地面に座り込むことは阻止できたが
野坂は、未だにメッセージの内容を理解できていない。
「...もしかして...」
何かを予想して野坂はLINEの返事を打ち込んでいく。
悠馬そっちこそ今どこ?
送った瞬間、ピコンと音が鳴って返信されてきたため
野坂の視界にはすぐに返信メッセージが目に入る。
Aどこって、ホテルだけど
「は...」
思わず声を漏らしてしまうのも無理はない。
あれだけ苦労して探し続けたのに
彼女はホテルで待機しているのだ。
今までの苦労はいったい何だったのだろうか、と思えるほどの
バカらしさに呆れて、野坂はすぐにホテルへと向かった。
＊
『...あ、悠馬！どこに行ってたのよ...遅いから心配したぁっ！？』
「それはこっちのセリフだよね、ね？」
ホテルのロビーで足を組んでちゃっかり退屈していたAは
スマホから目を離して野坂へと向ける。
すると野坂は彼女が言葉を言い切る前に彼女の額に強烈なデコピンを与え
勿論のことだがAは痛そうに額を押さえてしゃがみこんだ。
野坂は首を振って髪から滑る落ちる雨を飛ばし
服がビショビショの状態でAを抱き締めた。
「よかった......無事で...」
『う、うん...？...って、悠馬、なんでそんなにびしょ濡れなの！？
傘ささなかったのね！？』
なんと、野坂はAにもたれかかり、そのまま
息づかいを荒くしてAから離れることはなかったのだ。
体温はかなり熱くなっていて、長時間雨の中外にいたため
風邪を引いたのだと思われる。
Aは野坂の体を支えて必死に体を揺さぶり続けた...
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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