〜旅行かハルヤか〜＊楓＊ ページ20
＊
『よし！』
「ずいぶんとやる気満々だね。」
『ハルヤくんのためよ。それに悠馬もやる気満々じゃない。
どこの誰かしらね、休学届けを勝手に出したのは。』
「戦術の皇帝だよ。」
言い合いを始めると中々止まないため
子供じみた発想を止めて一歩大人に近づいたAは
言い合いを中断させた。
『まぁ、学校休む分頑張らないとね。
言っとくけど旅費は全部悠馬が払ってね。』
この瞬間、野坂はAのことをどう思ったことだろうか。
ただでさえ中学生でお小遣いが少ないのに
旅費二人分を野坂に払わせるという鬼のような行為をしたA。
「(ま、旅行の楽しみに比べたらちっぽけなものか。)」
そう。野坂の目的は3割がハルヤの為で
残りの7割が旅行のためなのだ。
旅行での楽しみはやはり温泉らしく、
ハルヤの病院を探すために手当たり次第アメリカの病院を調べている
Aに対し、野坂は旅行の準備を淡々と進めている。
『悠馬.....病院探すの手伝って。旅行はその次！』
「...Aはさ、ハルヤくんのこと好きなの？」
Aがあまりにもハルヤのことばかり気にしているため
寂しく感じたのか、野坂はAを尻目に口を開いた。
『...さぁ、どうだろう。普通だと思うけど。
病気だから心配、っていう気持ちがあるだけで
悠馬の思っているようなことはないよ。
...心配した？』
自分の気持ちが見透かされた気がして
野坂は一瞬体を強張らせて目を見開かせる。
そのあと、顔をぶわぁっとリンゴのように赤くして
腕で口元を隠し「...した」と小さく呟いた。
普段はAに「可愛い」「大好き」「僕のモノ」だとか
皆の前で言いふらしているわりには耳が赤い。
『...あれ、もしかして悠馬って"自分で言う"のは恥ずかしくないけど
"人から言われる"のは恥ずかしいの？』
Aは野坂の真っ赤な耳元を見つめながら
耳元でそう呟くと、野坂は更に体中を赤くして
「ち、ちちちちち違う」と恥ずかしさを隠すようにAに背を向けた。
野坂の可愛い一面を見たAはコッソリと『可愛い』と
口に出した。すると野坂は耳をピクリと反応させて
Aの方へクルッと振り返り、Aをじっと見つめた。
(な、何...？)
(...Aの方が可愛い。というよりも僕は男だから
可愛い、じゃくなくて、カッコいいの方がいいな。)
(いつもカッコいいって思ってるよ。)
(...不意打ちは卑怯。)
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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