〜野坂の才能〜＊ゆくる＊ ページ19
あの後、Aと野坂を除いた全員がテンションだださがり状態だった。
『悠馬…みんな何を勘違いしてたの？』
下校時間、いつも通り二人で帰る。
「僕たちが夜二人きりで色々するって思ってたんだよ。
もちろんするけど」
『色々って何！計画じゃなかったの？』
「だって、今日はAの家に行くんだから。明日は学校を休むよ。そして、その次の日にアメリカ」
『えっ、聞いてないー！なんで私の家！？それに明日も休んで次アメリカ…』
「ハルヤくんのため、でしょ？」
野坂のど正論に言い返せないA。
『分かった…』
「おじゃまします」
今日も両親は仕事でいないため、自由に過ごせる。
『よし、始めよう』
「待って。その前に夜ご飯、作らないと」
野坂はなぜかエプロンをつけた。
『えっと…？それって悠馬が…』
「うん、僕が作る」
『悠馬が？いいよ、私が』
「僕に作らせて。僕だってできるし、作ってみたいんだ」
『分かった…』
野坂が作るということに、変な緊張が出るA。同時に、期待も感じた。
6時になった頃、宿題を終えたときに野坂が声をかけた。
「できたよ」
『ありがとう』
テーブルにつくと、本当に一人で作り、この短時間で？というほどのものが並んでいた。
『すごい…』
「Aのために作ったんだからね」
Aが好きと言っていたおでん、ビーフシチュー、チーズケーキのホールケーキ。
『今の時間でこんなに作れるの！？』
「時短だよ。いつもしてるんだ。貴重な時間を無駄にするわけにはいかないからね」
『私はできない…』
料理ですらAを越えてしまう野坂。全てが完璧で、つい嫉妬してしまう。
「できなくたって損はないよ。自分がやりたいようにすればいいんだから。それに…
その嫉妬もかわいい」
いつでも野坂は野坂。そんな姿に、つい笑ってしまうA。
「ほら、食べて。味は分からないでしょ？」
野坂はAにおでんを一口食べさせる。
『すっごく美味しい』
同じダシを使っているのに、全然違っていた。
「良かった」
野坂の完璧すぎる才能が、羨ましかった。
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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