〜別れのとき〜*＊ゆくる＊ ページ11
先輩のようにうまくは吹けないけれど、ハルヤのために一生懸命に吹くA。
ハルヤはそれを真剣に、でも穏やかに見つめる。
フルートを吹き終えると、ハルヤは笑顔で拍手をする。
「すごく綺麗で上手です。たくさん練習したんでしょうね」
『まだまだだよ。
それに、悠馬の方が上手なの』
少し悔しいが、事実。前の野坂の吹くフルートは本当に綺麗で、羨ましかった。
「好きな人が吹いてくれると特別です。俺のために、ありがとうございます」
『あと少しだから…。ちょっとだけでも一緒にいさせてほしい。のんびり話すのが楽しいの』
ハルヤは、どこまでも優しいAに、またドキドキしていた。
全く知らない人からデートしてほしいと頼まれ、それでも嫌がることなく接してくれ、我が儘まで聞いてもらって。
どうしてこんなに優しくしてくれるのか不思議で、だけど嬉しいことが勝ってしまう。
ハルヤは一層Aが好きになり、付き合えたら、と考える。時間がない自分と付き合ったって悲しませるだけだと分かっているけれども…。
それほど、愛のパワーは強いということで、ハルヤのAへの愛は止まることもしぼむこともなく、ただただ膨らむばかり。
この気持ちは止めることができないのか、不安に思う。Aへの後悔はどれだけでもつのり、きっと死んでからも後悔するのでは、と思ったから。未練が残っていてはすっきりできない。だが、好きを止めることなんてできない。
そして、そのままついにアメリカへ行く日が来てしまった。
『絶対、戻ってきてね…！信じてるよ…』
学校を休んでまでして見送りをしにきたA。それがなんだか心配で、野坂もついてきた。
「穂村さん、本当に本当にありがとうございました。生きて帰ってきます。だから…
待っててください。もう一度お会いできることを祈っています」
「君が戻って来ないとAは立ち直れないし、おかしくなってしまう。成功してね」
やきもちで言葉を厳しくしてしまう野坂。だが、心では成功してほしいと、理由なしで願ってる。命がなくなることは、辛いことだから。
「では、行ってきます」
ハルヤが見えなくなるまで見送り、涙を流しながら帰り道を歩いた。
〜ネガティブからポジティブへ〜＊楓＊→←〜我が儘な願望〜＊楓＊
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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