〜"生きたい"と"生きる"〜＊楓＊ ページ2
帰り道、あっという間に過ぎた一時間を思い返しながら
歩いていると「穂村さん」と横から声がかかって
Aはハルヤへと視線を向ける。
「最後に大好きな人とデートできて嬉しかったです。
...だから......これで最後、ですね...」
寂しそうに眉尻を下げて無理に笑うハルヤを見て
Aはどうしようもない感情に襲われた。
なんとかしてハルヤを死の元へと行かせたくないAは
何もできない自分にイラつき、唇を強く噛み締めた。
「もっと生きたかったな...
穂村さんともっと話したかった。学校で一緒にお昼食べて笑いあったり
帰り道寄り道したり、一緒に勉強したり...
でも、きっと俺はもう二度と病室から出ることを許されなくなる＿＿＿＿＿」
今まで我慢していた涙がハルヤの頬へと伝っていき
Aは目を見開いて『ハルヤくん...』と名前を呼んだ。
「こんなッ....カッコ悪いところ、見せるつもりなんて
なかったんです......」
服の袖で涙を拭うが涙の勢いは止まらず
延々と流れ続ける。
『...何も、してあげられなくて、ごめん、なさいッ...』
「なんで......穂村さんまで、泣いて...」
ハルヤの涙を見て、自分も泣いてしまったAは
何もできない自分を責めて何度も何度もハルヤに謝り続けた。
「...人のために泣くことができるって
やっぱり穂村さん優しいね。」
ハルヤの頬には涙のあとがくっきりとついていて
Aの頬にもハルヤと同じように涙のあとがついている。
『死な、ないで......ハルヤくん...
生きたい、じゃなくてッ......"生きる"って言って...！！』
＿＿＿＿＿"生きる"＿＿＿＿＿
その一言がハルヤの頭の中を駆け巡り
ハルヤは彼女を優しい瞳で見つめて再び涙を流した。
『ハルヤくんは、絶対...治るのッ！！
死んだら許さない......あの世まで追いかけて
この世に引きずり戻してやるんだからッ...！！』
そう言ってハルヤの肩に顔を埋めたAは
ハルヤに"大丈夫" "死なないから"と何度も口に出し
ハルヤの心を掻き乱した。
「......穂村さん優しすぎるから、この世に未練が残っちゃいます...
...俺のワガママ、最後に聞いてください...」
ハルヤは自分の肩に顔を埋めているAを引き離して
彼女の頬に手を当ててゆっくりと顔を近づけていく。
二人の距離がゼロになってもAは抵抗せず
ハルヤの想いを受けとるように唇を重ねあった＿＿＿＿＿
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神月 - ゆくるさん» 愛知………愛知もいいと思いますよ! (2019年3月15日 7時) (
レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» 愛知です！この先の市とかは流石に言えないですが、東京いいなー！です。でんでんはすごいですからねー！ (2019年3月15日 4時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ん、……東京じゃないんですか?てっきり東京に住んでるのかと思ってました……あ、あと 小説見ました！！やっぱり面白いです (2019年3月11日 16時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
ゆくる(プロフ) - 神月さん» ははは（笑）東京に行ってなりたいなーとおもってます！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 65c6a6a18f (このIDを非表示/違反報告)
神月 - ゆくるさん» パティシエ！なるほど……もし、夢がかなったら食べに行きます! (2019年3月10日 9時) (レス) id: 941209d91a (このIDを非表示/違反報告)
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