ー貴方を絶対死なせないー賢者の石 (ページ5)

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あと3日で入学式。
私はスネイプ先生とダイアゴン横丁へ来ていた。

｢必要な物を買ったらさっさと帰るぞ。｣

『は、はい。』

先程からかなり眉間に皺を寄せている。

そりゃこんな11歳の体になった私と一緒に歩くのは先生の立場上厳しいのだろう…。

然し、皺が寄りすぎだ。

｢何を見てる。｣

『いや、眉間に皺が…なんでもないです。』

めちゃくちゃ睨まれた。

私は制服や教科書を買い、オリバンダーの店へ向かった。

｢いらっしゃい。おや、君はAだね？｣

カウンターから声をかけてきた男性は白髪の生えたおじさんだ。

『どうも、オリバンダーさん。どうして私の名前を？』

｢私にはなんでも分かる。貴方のお父さんに頼まれたものを渡す時が来たようじゃな。｣

そう言って奥に消えてたが直ぐに戻ってきた。

手にはかなりホコリを被ったお世辞にも綺麗とは言えない箱を持っていた。

蓋を開けるとそこには真っ白な杖があった。

｢この杖は君のお父さんが残した杖じゃ。｣

そう言って私に渡した。
持った瞬間に指先が暖かくなる。
そして優しい風が大きく吹き私を包み込む。

オリバンダーはその光景に見とれる。

スネイプ先生も少しだけ目を見開いた。