夜の部屋 ページ3
明日香side
寝る前のルーティンである読書をしようと思ったけど、
部屋のテーブルで由紀が夜食を食べてるから、
集中して読書をする気が失せた。
明 「 そろそろ自分の部屋に戻ったら?」
由 「 閉じこもるって決めたんじゃん。」
明 「 わざわざ私の部屋じゃなくたっていいでしょ。
由紀の部屋のドアにだって鍵はあるんだし。」
由 「 1人じゃ寂しいじゃん。」
明 「 意味わかんない。」
由 「 私だって意味わかんない。」
明 「 はぁ、、、」
由 「 私たちが閉じこもってるのに、
お姉ちゃんたちは何も言って来ないねー。」
明 「 私は閉じこもってるつもりはないけど。」
由 「 自分だけ逃れようとしてっ。」
明 「 ネチネチ引きずって頑固になってるのは由紀でしょ。」
由 「 だって・・・」
明 「 なにがだってよ。」
由 「 ゆうちゃんが可哀想・・・」
チビチビとスティック型のスナック菓子を食べてる由紀。
私はただ自分の部屋でのんびり過ごしてるだけ。
由紀にお願いされてドアの鍵を閉めてるだけ。ただそれだけ。
明 「 私は閉じこもってるつもりなんてサラサラないから。」
由 「 ゆうちゃん大丈夫かな、、、」
明 「 はるちゃんもまりちゃんに怒ったんだって。」
由 「 えっ、、、やば・・・」
明 「 はるちゃんが怒る程なんだ、って思ったら、
本当にゆうちゃん大丈夫なのかなって思うよね。。。
ゆうちゃん、大丈夫とかしか言わないから。」
由 「 全部まりちゃんのせい。」
明 「 今後どうするつもりなの?
ずっとこうして閉じこもって過ごすの?」
由 「 私がこうしてたって、
まりちゃんが何も言ってこないのが悪いんじゃん。」
いや多分、まりちゃんは怒ってる由紀に気を遣って、
火に油を注がないように気にしてるんじゃないのかな。
だからあえて来ないでそっとしといてる気がしてならない。
由 「 謝ってくれば・・・謝って、出てきて、って、
縋ってくれば考えるけど。」
明 「 それが平謝りだとしても謝って貰えたら由紀は許すの?
由紀の気は済むの?ゆうちゃんは救われるの?」
由 「 ・・・・・・」
明 「 違うんじゃん。」
由 「 ムカつく・・・」
明 「 謝る相手も償う相手もウチらじゃないでしょ。
ウチらに謝れば済むと思われちゃ困っちゃう。」
全てはゆうちゃんの為。
その為に私は怒ってる姿をお姉ちゃんたちに見せてる。
まりちゃんに趣旨を勘違いされちゃ困る。
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美優 - リクエストにに応えてありがとうございました (10月25日 18時) (レス) @page42 id: d871d846c4 (このIDを非表示/違反報告)
( ル▽ル)(プロフ) - 優子が復帰してから、由紀が救急車で運ばれてきて、ICUで治療する話がみたいです。 (10月19日 11時) (レス) id: 65469d23f0 (このIDを非表示/違反報告)
🥕 - いつも楽しく読ませてもらってます。他に作品の更新も楽しみにしています😁 (10月3日 17時) (レス) id: 7a8d477b4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優菜 | 作成日時:2023年10月2日 18時