私の姉はお医者さんPart70

説明5 ページ18

陽菜side



後遺症を抱えててその症状がいつどうやって現れるか、
まるで分からないのに、そんな不安定な状態の妹を、
1人きりにさせるなんて、私たちが怖くて出来そうにない。



陽 「 もし、後遺症で頭痛が起きてもこれは少し我慢して、
頑張って貰う時もあると思うけど耐えて欲しいな｡｡｡
本当に脳と身体に危険が伴う頭痛の時だけ、服薬しようね。」



優 「 ・・・ぅん｡｡｡(汗)」



陽 「 危険だ、ってときは必ず病院で横になって、
モニター管理のもとで私が選んだ鎮痛剤を投与するね。」



優 「 ・・・ぅん｡｡｡(汗)」



陽 「 怖いね｡｡｡
でも、医師の優子なら状況は分かるかな､､､???」



優 「 ぅん､､､(汗)」



麻 「 危険だ、って時は例えば昨日みたいな時ね。」



NSAIDs不耐症患者である優子に鎮痛剤を投与するのは、
本当に切羽詰まった状況以外は考えられないけど、
その可能性がほんの少しでもある以上、説明はしておきたい。



陽 「 次。吐き気が出てきて気持ち悪いときは、
このナウゼリンドライシロップっていう細粒を飲もうね。
飲めなかったり、飲んでももし嘔吐しちゃった時。
その時はこのプリンペラン錠を2錠。無理だったら1錠。」



優 「 ・・・・・・はいて、さ・・・のめるかな､､､(汗)」



陽 「 飲めないくらい辛かったら、
今も点滴から投与してるんだけど・・・これ。
このメイロンっていう7%静注薬を点滴するから大丈夫。」



優 「 ・・・ぅん､､､(汗)」



陽 「 今、点滴してても気分って悪い？」



悪いって言われたらどうしよう・・・(苦笑)
朝ごはんも食べてくれたみたいだし顔色も良いし、
診察しても大丈夫だったしバイタルも問題なかったけど､､､



優 「 ぅぅん・・・ぜんぜんへぃき｡｡｡(笑)」



陽 「 よかった､､､(笑)
大丈夫だとは思うけど無理はしないでね。(微笑み)」



優 「 ぅん､､､(微笑み)」



陽 「 次。眩暈ね。」



麻 「 眩暈は激しいものだと本当に危険だったりするから、
少しでも激しかったらすぐに病院で処置と検査をするね。」



優 「 そんな・・・まだ､､､はげしくなったり、するの､､､？」



麻 「 昨日くらいの眩暈が起こることもあると思うの。」



優 「 そっか､､､(汗)」



さっきまでよりも目に見えて優子の顔が強ばった。
昨日、どんな状態でどんな状況でどんな検査と処置をしたか、
私には分からないけど､､､優子が辛そうな表情をしてる。

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