声が、、、4 ページ47
佐江side
痛くはない?って聞いても強く頷くだけの由紀ちゃん。
イガイガ、ガラガラもしないらしい・・・
佐 「 由紀ちゃん。食欲は?
ご飯・・・もう冷めちゃったかなぁ、、、食べられそう?」
由 「 ・・・・・(コク、、、)」
佐 「 無理ない程度で良いから、
食べれる分だけ食べていいよ。お腹空いたでしょ。(笑)」
由 「 ・・・(コクン)
・・・っ・・・・・・っ、、、ぃ・・・っ、、、す・・・(汗)」
佐 「 どうぞー。(笑)
・・・その間に・・・れいにゃん。メモ帳とかある?
それか由紀ちゃん、お勉強セットとかある?」
由 「 ・・・・・・っ・・・?(ううん、、、)」
れ 「 由紀ちゃん、今回の入院では臥床安静だったので、
勉強セットは持参してないですね、、、私ので良ければ、、、」
白衣のポッケから小さいメモ帳とペンを出してくれたから、
それを受け取って由紀ちゃんのテーブルに置いた。
由紀ちゃんは美味しそうに夕飯を頬張ってる。
佐 「 声が出ないんじゃ辛いよね・・・
ストレスになっちゃ良くないから、筆談しよっか。」
れ 「 あ、なるほどっ。」
佐 「 気持ちとか、伝えたいこととかを、
このノートに書いてくれたらいいからさ。(笑)」
由 「 ・・・・・・っ・・・(コクン、、、)」
佐 「 ・・・熱はなかったんだよね?」
れ 「 平熱です。身体の不調も他には訴えてません。」
佐 「 そっかぁ・・・」
れ 「 少し寒いとのことだったので布団はかけましたけど、、、」
至って普通の様子の由紀ちゃん。
安定に野菜を退けてご飯を食べ進めてる顔色も、
いつもの由紀ちゃんのままで気になるところはまずない。
佐 「 ご飯が終わったら歯磨きをして、
その後に喉の診察だけしてみてもいいかな?」
由 「 っ・・・・・っ、、、ぇ・・・ゃ・・・(ブンブンッ、、、!)」
佐 「 そんなに首振んなくたって、、、(笑)
もしかしたら喉の風邪とか病気の可能性もあるし、
見てみない限りには何とも言えないからさ。」
由 「 っ・・・・・・・(汗)」
佐 「 このまま原因が分からないのも怖いし嫌だよね?
由紀ちゃんが辛い思いをするのは違うんだよ。。。」
由 「 ぇ・・・・・・っ、、、」
佐 「 お口をあーんしてくれればいいだけ。(笑)
いつもの診察と変わらないし痛くないからやらせて?」
ただ喉と口を見せてくれればいいから。って言ったら、
由紀ちゃんが小さく頷いてくれた。
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作者名:優菜 | 作成日時:2023年5月2日 13時