声が､､､3 ページ46
佐江side
残業も終えて気になる事も無くなったから、
そろそろ帰宅しようかなって思ってた所で、
れいにゃんからナースコールを受け取った。
〜ナースステーション〜
佐 「 由紀ちゃんのことで気になることがある。って。
ちょっと行ってくるね〜。」
み 「 はい。よろしくお願いします。」
佐 「 そっちも何かあったら呼んでー。」
〜数分後・由紀病室〜
──トントン､､､ガラガラ､､､
佐 「 由紀ちゃん〜。どうしたかなー???」
れ 「 あ、佐江先生。お疲れ様です。
由紀ちゃん、声が出しにくい､､､？みたいで､､､(汗)」
佐 「 声・・・？昼間は普通に喋れてたよね？」
由 「 ぁ・・・っ・・・っ､､､(ｺｸﾝ､､､)」
佐 「 急に？」
具合が悪いとか夕飯を食べてくれないとか気分悪いとか、
最悪、喘息の発作かな・・・なんて考えて来たから、
急に声が出ませんなんて言われても驚きしかない。
れ 「 急・・・みたい、ですね｡｡｡(汗)」
由 「 っ・・・ゅぅ・・・っ､､､ぃ・・・っぁ・・・」
佐 「 ごめんだけど由紀ちゃん、ふざけてはないよね？」
由 「 ぇっ・・・(驚)」
佐 「 スー・・・ハー・・・はい。」
由 「 ｽ､､､ｽｩ・・・ﾊ、ﾊｧｰ・・・っ､､､ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ､､､」
佐 「 じゃあー。はい。せーの､､､あーーーーー・・・」
由 「 ぁ・・・ぁ､､､っ､､､っー・・・っ、ｹﾎｯ､､､(汗)」
佐 「 演技にしては上手いな､､､(笑)」
れ 「 佐江先生、疑ってるんですか???(苦笑)
由紀ちゃん、焦ってますし信じられない、って感じで､､､」
由紀ちゃんの表情を見る限り本気で声が出なくて驚いてるし、
必死に思いを伝えようと頷いたりを繰り返してる。
声が出ないって嘘をついた所で由紀ちゃんに何の得はない。
佐 「 どんな感じで声が出ない・・・んー､､､出にくいの？」
由 「 っ・・・っ､､､っ・・・ぇ・・・」
れ 「 ぎゅーって感じ？」
由 「 っ・・・っ！(ｺｸｺｸ､､､！)」
佐 「 そっかー､､､その感じだと喉が詰まってる感じかぁ｡｡｡」
れ 「 そうだと感じます。
声を出そうにも詰まってて小さいですし、
掠れてたり擦れた感じの発声なので・・・(汗)」
佐 「 うーん､､､喉は痛くはない？」
どんな感じ？って聞くと自分の手で首をキュッと押さえて、
握ってみせてくれた由紀ちゃん。喉が詰まった感覚ねぇ､､､
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年5月2日 13時
