私の姉はお医者さんPart66 (ページ13)

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説明2 ページ13

陽菜side

元々調子が傾いてたってのはあったし気にかけていたけど、
まさか別れた半日後に緊急搬送の事態に陥るとは・・・
そんな気配は優子から一切感じなかったし､､､

陽「バランス崩して転んだとか？棚に頭ぶつけたとか？
遊んでたらりのりえに頭殴られたとか？」

み「そんなん､､､っ、ｯｸ・・・なぃ､､､もぉん・・・」

麻「昨日、積み木の箱が落ちてきたのを、
優子が妹たちを守って頭で受けたって言ってたでしょ？」

陽「え､､､でも、切れてもなかったし、コブもないし、
え､､､普通・・・だった、よね､､､???」

麻「時間を置いて症状が出てくる事もあるの。
左手に痺れと麻痺も訴えてたし原因はそれだと思う。」

陽「頭に衝撃を受けたから・・・？」

麻「上からあの重さの箱が落ちてきたら、
無事で済む頭は中々ないと思う。」

確かに箱の中には積み木がぎっしり詰まってるし、
それが棚の上から頭に落下するなんて冷静に考えて、
怪我が無い方が凄いかもしれない。

麻「昨日、直ぐに検査してればよかった・・・
それは後悔してるし悔やみきれない・・・
優子をここまで危険な状態にされたのは私の責任。
本当に申し訳ないし、優子に何て言って償えばいいか､､､」

陽「それで、硬膜下血腫・・・」

麻「血腫もかなり増大してて圧も凄かったから､､､
脳に傷はついてないし他に問題はなかったけど・・・」

陽「りのりえに落ちてたら・・・
優子は大人でしっかりしてるけど・・・(汗)」

子どもでまだまだ形成途中の頭や体に落下してたら､､､
どうなっちゃってたのかと思うと怖さしかない。

麻「咄嗟の判断で里英も莉乃も、あとみなみも。
身一つで庇ってくれた優子には感謝しかないし、
本当に救って貰ったけど、それで優子の頭がね・・・
そう思うと防げなかったのかって後悔しかなくて､､､」

陽「妹たちを守れたからそれで良い。って、
優子は言いそうだけど、それで優子が怪我しちゃ､､､
運悪かったら死んじゃってたかもしれないのに・・・」

麻「妹を庇って怪我。なんて、ね・・・悔しいけど。」

み「し､､､っ、じゃ・・・やっ・・・ｯｸ、ｯｸﾞ､､､」

麻「大丈夫。優子は大丈夫だから。(撫)」

硬膜下血腫で手術までして今も懸命な治療中なのに・・・
大丈夫。大丈夫。頑張れ。って願うしか出来ないなんて辛い。