説明 ページ12
麻里子side
優子の状態を確認し終えてから看護師さんに任せて、
陽菜とみなみの居るであろう待合室に来た。
明け方とあって他に人は見当たらない。
〜待合室〜
麻 「 みなみお待たせ。陽菜も来てくれてありがとう。
仕事は大丈夫だった?待たせちゃったでしょ。」
み 「 まりぢゃんっ、、、!(ダキッ)」
麻 「 っと、、、(汗)
人前なんだから抱きついて来ないでよ、、、(苦笑)」
み 「 ゆぅぢゃ、しんじゃだめっ、、、!(ダキ)」
麻 「 分かったから、、、(苦笑)」
陽 「 まりちゃんお疲れ様。優子、どんな感じ?」
麻 「 病状説明室に行こうか。その前に優子に会う?」
陽 「 何がどうなったか全く知らないし先に説明聞きたい。
優子が無事って前提でのことだけど。」
麻 「 予後不良とかなら真っ先にICUに通してるわよ。」
とりあえず抱きついてきた号泣みなみを支えつつ、
近くの病状説明室に歩みを進めた。
〜病状説明室〜
麻 「 どうぞ。座って?」
陽 「 うん。」
麻 「 ほらみなみも。」
み 「 ・・・っ、、、ッグ・・・っ、、、ゲホゲホ・・・」
麻 「 まず、結論から言うと、
頭部外傷による硬膜下血腫で開頭緊急手術をした。」
陽 「 出血してたってこと?全身麻酔下でのオペでしょ?」
麻 「 血腫が増大してて他の脳内出血も考えられたし、
かなり緊急を要した容体だったから。
でも幸い手術は上手く行ったし合併症も大丈夫。」
陽 「 大変だったね・・・」
麻 「 大変だったと思う。相当、症状も出てたから、、、」
吐き気や頭痛だけじゃなくて嘔吐に眩暈、痺れに麻痺・・・
搬送前の状態もこと細く陽菜に説明した。
陽 「 辛かったね・・・優子・・・」
麻 「 穿頭血腫洗浄ドレナージ術で対応して、
今のところ状態は落ち着いてるし意識も戻ってる。」
陽 「 成功したの?」
麻 「 1日後に再検査して問題がなく血腫が除去出来てれば、
ドレーンを抜いて経過観察と状態回復に努めて、
リハビリもやりつつ抜糸が出来たら退院かな。」
陽 「 まりちゃんが居て良かった、、、」
麻 「 麻痺もだんだん無くなって元に戻ると思う。
痛み止めの事なんだけど、陽菜と相談出来る?」
陽 「 あ、うん、、、」
麻酔と鎮静の影響で今は対応出来てるけど、
これから麻痺も無くなって薬も減れば激痛が伴う。
痛み止め無しで耐えられるものじゃないはず。
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作者名:優菜 | 作成日時:2023年5月2日 13時