小児病室4 ページ46
有華side
結局、驚きつつも優子に本を読み聞かせしてる由紀。
2人が並んで真剣に本を読んでる姿は微笑ましい。
有 ｢ なぁ麻友ー？｣
麻友 ｢ はい､､､？｣
有 ｢ 学校で借りて来られる本って、
1回に2冊で1週間までって決まってるんやろ？｣
麻友 ｢ うん。｣
由紀 ｢ あ、そうそう。｣
優 ｢ 由紀ちゃーっ。読むーっ。(ﾊﾟｼｯ)｣
由紀 ｢ はいっ。(汗)｣
有 ｢ ふっ。(笑)
なんでこういう2冊の組み合わせで選んでるん？｣
麻友 ｢ それはー・・・｣
有 ｢ 2冊しか借りられんやん。
こうしてたら麻友が読みたいの借りれんやん。｣
麻友 ｢ 麻友、読まない。｣
有 ｢ 麻友が読まないなら、
無理やり本を毎週借りる必要はないんとちゃう？｣
家でも絵を描くかアニメを見るか・・・だし、
本を進んで読んでる姿はほとんど見た事がない。
だからこそ、借りたくないなら借りなくていいはず。
麻友 ｢ 由紀も優ちゃんも、あんまり学校来ないの。｣
有 ｢ うん、まぁ､､､あんまりな。行けてないよな。｣
麻友 ｢ 学校、来る感じする。｣
有 ｢ 2人が？学校来てて、過ごしてる気する？｣
麻友 ｢ 由紀も優ゆも､､､麻友も。｣
有 ｢ 学校行けんし、図書室の本を読めんし、
だから、わざわざ選んで借りてきてん？｣
麻友 ｢ うん｡｡｡｣
有 ｢ 優しいなぁ麻友は。人想いやな。｣
麻友 ｢ んー・・・｣
有 ｢ けど麻友。優しいのは偉いし大事な思いだけど、
優しさを振る舞う為に麻友が我慢する事ないんやで？｣
麻友 ｢ んー・・・｣
有 ｢ あんまりしっくり来て無さそうやな｡｡｡(苦笑)｣
相手のことを考えて、
人の為に思いやりを持って動けるってとても大事。
麻友はすっごい素敵な考えを持ってるな。
麻友 ｢ 学校､､､に・・・面白い本、あるよ、とか､､､
楽しいこと、あるよ、って・・・教えたい。｣
有 ｢ 学校ってこんなに楽しいしおもろいよ、って？｣
麻友 ｢ うん。学校楽しい。｣
由紀 ｢ 楽しいよねー学校っ。｣
優 ｢ いいなぁ・・・ちゅぅがくせぇ､､､♪｣
由紀 ｢ 私も早く学校に行きたい〜っ。｣
有 ｢ もう少し元気になったらやな。(笑)｣
由紀 ｢ 麻友ね、いっつも優しいし分かってるっ。
ほんと以心伝心っ。凄いっ。｣
そりゃ双子だからじゃないか､､､？と思うけど。(笑)
こうして姉妹が喜ぶのを、
ちゃんと分かってて動いてる麻友を尊敬する。
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
