小児病室 ページ37
彩side
手と頭の運動としてジャンケン遊びと折り紙をしてたら、
今日もあっという間に療育の時間が過ぎ去ってた。
優 ｢ ぐーちょきっ、ぱーっで､､､
なにつくろぉ♪､､､なにつくろぅっ､､､♪｣
彩 ｢ これが最後かなー・・・右手は、グーで､､､♪｣
優 ｢ ひだぁい手はー・・・パーで､､､！｣
彩 ｢ おお〜・・・(笑)｣
優 ｢ ・・・らいおんさん､､､！(笑)｣
彩 ｢ おーっ。ライオンさんっ、ライオンさん。(笑)｣
優 ｢ んひひひ､､､♪｣
彩 ｢ 凄いなー優子〜。(笑)
グーが顔で、パーがたてがみってことか。賢いな〜。｣
優 ｢ すごーい♪｣
彩 ｢ 優子はどんどん出来ることが増えてくな〜。(撫)｣
発想力も表現力も語彙力も、もちろん運動機能もだけど、
弱い身体で入退院を繰り返してる辛い生活を送ってるとは、
中々に思い難いくらい日々成長してる。
──トントン､､､ガラガラ､､､
看 ｢ 失礼しますねー・・・お昼ご飯をお持ちしました。｣
彩 ｢ あっ。ありがとうございますー。
優ゆう、ご飯来たってご飯。(笑)｣
優 ｢ ごはんだーっ､､､♪｣
彩 ｢ たくさん動いたからお腹空いたなー。(笑)｣
優 ｢ うん！｣
彩 ｢ よしっ、テーブルの上をお片付けしよう。｣
優 ｢ おかたづけまでがお遊びですよぉー､､､♪｣
看 ｢ 優子ちゃん凄い大人ですねー。(笑)｣
彩 ｢ そうなんです・・・(照)｣
看 ｢ 優子ちゃん、お片付けも上手だね〜。(笑)｣
優 ｢ ありがとぉー。(笑)｣
彩 ｢ あっ。ありがとうございます。ほんまに。(汗)｣
配膳を届けに来ただけなのに、片付けを待ってくれて、
それだけじゃなくて優子の事を褒めてくれて、
何故かこっちが照れてしまう・・・(笑)
彩 ｢ よーしっ。綺麗なったー。｣
優 ｢ よぉーしっ､､､(笑)｣
看 ｢ テーブルに配膳を置いちゃいますね。(微笑み)｣
彩 ｢ すみません、ありがとうございます。｣
看 ｢ いえいえ。優子ちゃんー。
少ししたら陽菜お姉さんが来てくれるからね〜。｣
優 ｢ 陽ちゃんくる！｣
彩 ｢ 良かったな〜。(撫)｣
優 ｢ うん！彩ちゃんありあと､､､！ばいばい！｣
彩 ｢ え､､､(苦笑)｣
看 ｢ あ､､､(苦笑)｣
陽ちゃんが来るまで居ようと思ってたのに、
優子に迷いなくバイバイって手を振られて、
思わず看護師さんと苦笑いで見合ってしまった､､､(苦笑)
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
