大好きなお姉ちゃんはお医者さんPart3 (ページ32)

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朝の内科病室2 ページ32

由紀side

飲まなきゃいけないのは分かってるし、
嫌がらせをしたくて渡してきてるんじゃない、
ってのもよくよく分かってるけど､､､

由紀｢やだぁぁあ・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢飲む飲まないは正直、由紀の自由だけど、
それでまた心臓がドクドクしたり苦しくなったり、
発作が起きて倒れちゃったら嫌でしょ？｣

由紀｢やだけどぉ・・・くすりやだぁ・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢薬を飲んでくれたら、
動けるようにもなるし、退院も近づくのよ､､､？｣

由紀｢ぅぅ・・・そ､､､だけどぉ・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢お薬を頑張って飲んでくれたら、
院内なら動いても良いことにしようと思うんだけど､､､
由紀はずっとベッドの上で過ごしていたい？｣

そんなの嫌だ。一刻も早く動きたい。
プレイルームにも行きたいし、院内散歩もしたいし、
行けるなら優ちゃんの所にも遊びに行きたい。

由紀｢・・・ｸﾞｽ､､､はやく、うごきたい・・・
たいいん、したい・・・けど､､､やだ、・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢薬を飲んでくれないとまだ動くには危険なの。
不安がある以上、安易に許可は出せないのよ。
心苦しいけど・・・少し、由紀にも頑張って貰わなきゃ、
お医者さんも難しい立場もあるのよ・・・ごめんね。｣

由紀｢なんで薬なのぉぉぉ・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢お薬が由紀を良くしてくれるはずよ。｣

由紀｢点滴してるじゃんんんん・・・(ｳﾙ)｣

麻里｢このお薬を飲んでくれたら、
点滴を1つ減らす予定で来たのよ。(微笑み)｣

由紀｢・・・ぇ､､､？(ｳﾙ)｣

麻里｢んふ。点滴、減らせるわよ。(微笑み)
そしたら動きやすくもなるし、負担も減るわよ。｣

今は点滴に2つのパックが付いてて、
ベッド上でも動きにくいし、針が刺さってる腕は、
重くて痛いし身体も頭もダルいから最悪・・・

由紀｢へるの・・・？(ｳﾙ)｣

麻里｢そうよ。輸液の方だけになるから楽よ。(微笑み)｣

由紀｢・・・｣

麻里｢由紀の身体が自力でも頑張ろうとしているの。
点滴だと負担は大きいから、錠剤にした方が、
由紀が頑張る力になると考えて、服薬にするの。｣

由紀｢・・・・・・ちゃんと､､､よくなる､､､？(ｳﾙ)｣

麻里｢由紀が頑張ってれば良くなるわよ。
由紀が、ちゃんと向き合ってくれればね。(微笑み)｣

麻里ちゃんも由依ちゃんも、
ちゃんと､､､考えてくれて動いてくれてるんだね。