朝の内科病室 ページ31
麻里子side
由紀の病室に行ってた由依が戻ってきて、
薬の説明をして服薬を促してくれたらしいから、
様子見を兼ねて回診に行くことにした。
麻里 ｢ もう15分経つし、回診に行ってきます。｣
友 ｢ 行ってらっしゃい。じゃあ、友も行こうー。｣
麻里 ｢ じゃあまた後でね。(笑)｣
友 ｢ うん。(笑)｣
──トントン､､､ガラガラ､､､
麻里 ｢ 由紀ー・・・｣
〜由紀病室〜
麻里 ｢ 由紀おはよう。(微笑み)｣
由紀 ｢ ・・・ぁ､､､おはよ・・・(汗)｣
麻里 ｢ 検温もして朝ごはんも食べたんだって？
偉いわね〜。よく頑張ってくれてるわね。(微笑み)｣
由紀 ｢ うん､､､｣
麻里 ｢ うん？どうかした？夜、ぐっすり眠れなかった？｣
由紀 ｢ ううんっ。寝たよ。(汗)｣
ベッドの上で上体を起こして起きてた由紀。
どこか挙動不審というか落ち着かない雰囲気をしてる。
麻里 ｢ 何かあったの???
私で良かったらなんでも聞くけど。(微笑み)｣
由紀 ｢ ・・・・・・くすり・・・(汗)｣
麻里 ｢ 由依が来てくれて、説明があったでしょ？｣
由紀 ｢ ・・・(ｺｸﾝ)｣
麻里 ｢ 何か疑問点でもあったなら私が聞くし、
不安があるなら私が説明もするわよ。(微笑み)｣
由紀 ｢ それは・・・・・・へぃき・・・｣
麻里 ｢ 大丈夫？遠慮しなくていいからね。(微笑み)｣
由紀 ｢ けど・・・(汗)｣
麻里 ｢ うん？｣
由紀 ｢ ・・・ううんっ､､､(汗)｣
麻里 ｢ ・・・・・って、それ､､､｣
由紀 ｢ え？(驚)｣
麻里 ｢ それ。アドビオール錠剤じゃない。
まだ飲んでなかったの???｣
由紀 ｢ あ､､､こ、れはっ・・・(汗)｣
由紀の手が握ってるのは紛れもなくアドビオール錠剤だった。
薬が嫌いな由紀のことだからまだ飲めずにいたのかな。
麻里 ｢ 焦ることはないし、急かすつもりは無いけど、
なるべく処方されたら直ぐに飲んだ方がいいのよ。｣
由紀 ｢ ・・・ぅん､､､｣
麻里 ｢ 嫌いなのも、嫌なのも、躊躇うのも分かるけど。｣
由紀 ｢ だって・・・(汗)｣
麻里 ｢ 由依からも説明があったと思うけど、
由紀にとっては馴染みのあるお薬だし、
この1粒だけ、今は頑張って飲んで欲しいの。｣
由紀 ｢ ・・・やだよぉ・・・(ｳﾙ)｣
今にも泣きそうな由紀が布団に潜っちゃった。
やだやだやだやだ〜､､､って言ってる｡｡｡
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
