朝の内科 ページ30
麻里子side
朝の検温でも由紀は平熱で気になる点もなかったらしい。
その後の朝ごはんでも嫌いな野菜以外は、
綺麗に食べてくれたみたいで良かった。
麻里 ｢ 今日は外来に入るから、
早めに回診に行かなきゃ・・・(汗)｣
珠 ｢ おっ、麻里子が入ってくれるなら、
今日は回転率が良くなるかな〜。(笑)｣
麻里 ｢ 珠理奈の方が外来を捌くのは得意でしょ。(笑)｣
珠 ｢ 外来医なもんで・・・(笑)｣
？ ｢ 麻里ちゃーーん。｣
麻里 ｢ ・・・ん???｣
由依 ｢ さっきぶりー。(笑)｣
珠 ｢ あっ、由依！｣
友 ｢ 由依。おはよー。｣
由依 ｢ 珠理奈も友ちゃんもおはよう。(笑)｣
麻里 ｢ さっきぶり。
由紀なんだけど、平熱でご飯も食べたみたい。｣
由依 ｢ おっ、それは良かったわ。
で、これが服薬して貰うつもりの薬なんやけど・・・｣
バッターに入った薬を並べて説明をし始めた由依。
改めて、用法とか効能とかを事細かに説明してくれる。
由依 ｢ 二群とされる、β遮断薬で行こうと思ってて・・・｣
麻里 ｢ いつもβ遮断薬で治療してるわよね？｣
由依 ｢ そうそう。カルテも確認して決めたんやけど。
やっぱりこの辺かなー・・・って思っててん。｣
麻里 ｢ そうねー・・・｣
由依 ｢ 治療的に見てもやっぱり、
不整脈を予防する目的も含めて、ってことで。｣
麻里 ｢ そうね。てことで、アドビオールでよろしく。｣
由依 ｢ アドビオールで。了解。(笑)｣
麻里 ｢ これって前までのと同じよね？｣
由依 ｢ うん。(笑)｣
てことは1日に3回の服薬で、1回1錠で済むかな。
薬嫌いな由紀でも1錠なら頑張ってくれるかな・・・
初めて飲むような薬ではないし。
由依 ｢ これで進めてくから、
一応、こっちとしても由紀の様子は観察するけど、
万が一何かあったら直ぐに教えて？｣
麻里 ｢ そうするわね。いつもありがとう。(笑)｣
由依 ｢ じゃ、由紀の病室に行ってきます。(笑)｣
麻里 ｢ よろしくね。(微笑み)｣
友 ｢ 麻里子は着いて行かないの？｣
麻里 ｢ 回診の時に話しを聞くから大丈夫よ。(微笑み)｣
友 ｢ 1錠で済みそうなんだ。
アドビオールなら、1錠で済むよね？｣
麻里 ｢ まだ点滴も続けてくからね。
点滴の薬は減らせるけど、錠剤だけではないから。｣
点滴は減らせる分、少し負担は減るはず。
動けるようにもなるし良い方向に進んで欲しいな。
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
