私の姉はお医者さんPart56

外科病棟 ページ18

麻里子side



仕事をするのだって本心では許してないのに、
定時以降も仕事の予定を入れるなんて理解出来ない。



麻 「 ・・・あの人、何考えてるんだか､､､」



──プルルルル､､､



麻 「 あ、内線・・・？・・・はい､､､外科病棟、大島です。」



優 「 お疲れ様です。小児病棟の大島優子です。」



麻 「 あ・・・」



優 「 麻里子先生でお間違えないですか？」



麻 「 ・・・・・・ねぇ・・・優子、なのよね？」



優 「 はい、大島優子です。・・・麻里子先生ですか？」



麻 「 なんで他人行儀なのよ｡｡｡(笑)
いいから普通に話しなさいよ。って、いうか・・・(苦笑)
話があるなら直接言いにくればいいじゃない。」



わざわざ電話掛けてきて本人か確かめるくらいなら、
面と向かって会話をした方が効率が良いに決まってる。



優 「 時間ないので・・・(汗)
ちょっと電話代わります・・・・・・・」



麻 「 はあ???」



れ 「 お電話代わりました。小児病棟看護師の藤江です。
いつもお世話になっております・・・」



麻 「 あぁ・・・れいにゃん。いや、こちらこそ・・・」



れ 「 すみません。優子先生、仕事が立て込んでまして､､､
手を離せる状況ではないので私が代わりに、
伝言という形でお伝えさせていただきます｡｡｡」



麻 「 なんかごめんなさいね､､､ウチの妹が・・・(呆)」



自分の妹の事で自分で検査を担当した主治医なんだから、
忙しいとか関係なく直接言いに来なさいよ。(呆)



れ 「優子先生の復帰、本当に助かってます。(笑)
由紀ちゃんの検査結果が出たのでお伝えしますね。｣



麻 「 あ、由紀・・・大丈夫かな､､､？
優子は脳脊髄液減少症じゃないかって言ってたけど､､､」



れ 「 そうですね・・・優子先生曰く、結果的にも、
脳脊髄液減少症で間違いないだろう。との事です。｣



麻 「 脳脊髄液減少症か・・・」



れ 「 麻里子先生は外科医ですし、お詳しいとは思いますが、
優子先生が、今日から由紀ちゃんを小児病棟に入院させて、
明日、RI脳槽シンチグラフィーをするそうです。｣



麻 「 今日から？いきなり？(驚)」



れ 「 最低でも2週間の臥床安静が必要になりますし、
早めの治療が重要になってきますので。という報告です。」



それはそうだし優子の医師としての判断は認めるけど、
それを由紀は理解した上で受け止めてるのかな､､､

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