私の姉はお医者さんPart54

朝の病室 ページ12

優子side



一夜明けて、昨日よりもいくらかまた身体が楽になった。
ベッドの上で過ごしてる分には酸素も要らないくらい。



──トントン､､､



優 「 はぁい・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎ､､､」



──ガラガラ､､､



香 「 ・・・大島さんおはようございますー。(笑)」



優 「 ・・・ぇ､､､なに・・・(汗)」



香 「 ちょっと患者さん風にしてみた。(笑)」



優 「 びっくりした・・・(汗)」



香 「 もうこうやって優子に会うなんてのも、
ないことだろうなーって思ってさ。(笑)」



優 「 え・・・？(汗)」



香 「 だいぶ身体も楽になってきたでしょ。
状態も良くなってるしバイタルも落ち着いてきてるし、
このまま何もなければ明日にはt・・・」



優 「 ほんとに？ｹﾞﾎｹﾞﾎ､､､いいの？」



思わず反射的に香奈の言葉を遮っちゃったけど、
その感じ、退院ってことだよね???



香 「 ・・・うん｡｡｡(苦笑)」



優 「 はぁ・・・(ﾎｯ)」



香 「 退院は認める。」



優 「 ・・・は。???」



香 「 自宅療養。」



優 「 ぇ､､､ちょ、ちょっと待って､､､ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ､､､」



香 「 待たない。優子は患者さん。拒否権はないよ？
もし医師の話を聞けないならこっちは手に負えないし、
どうなっても対応は出来かねないからね。」



優 「 ・・・そ､､､う、ﾊｧなんだ、けど､､､ｹﾞﾎｹﾞﾎ､､､(汗)」



香 「 最低でも1週間くらいかなぁ。
復帰はある程度動いても身体がもつようになってから。
定期検診に来てくれてもいいんだよ？」



1週間も自宅待機だと・・・？(汗)
退院＝復帰OKじゃないの？そんなの時間が勿体ない。



香 「 まぁ、陽菜も居ることだし検診は来ないか｡｡｡(笑)」



優 「 ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ､､､仕事する。」



香 「 優子も医師でしょ。客観的に考えて。
どれだけハードで体力勝負の世界かわかるでしょ。」



優 「 でも､､､まってる人が・・・ｹﾞﾎｯ､､､」



香 「 まだ完全に回復した訳じゃないの。
なんなら咳だって治まってないし肺だって・・・」



優 「 わかってる。」



香 「 本気でまた倒れても知らないよ？」



優 「 もうそこまでしないって・・・(呆)」



流石に倒れての長期入院は私としても勘弁。
けど肺が完全に治ることはないだろうし待ってられない。

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