ごめんね､､､ ページ16
陽菜side
苦しそうに時折唸るように喉を鳴らす優子。
表情も険しく辛そうで悪夢を見てるのが一目瞭然。
額を伝う汗も拭いても拭いても滝のように溢れてくる・・・
陽 「 ゆうこ・・・ごめんね､､､ゆうこ・・・ゆうこっ。(撫)」
優 「 ・・・っ､､､っー､､､っっ、ぅーっ・・・(汗)」
陽 「 補液の滴下量増やすね・・・
これじゃ脱水になっちゃう・・・栄養剤、増やそうね｡｡｡
今のが終わったらPPN製剤入れようか、ねっ・・・(撫)」
優 「 ・・・・・・・っっー・・・(汗)」
陽 「 辛いのにね・・・しんどいのに・・・ごめんね､､､(撫)」
優 「 ・・・ぅ､､､っ、っー・・・(汗)」
陽 「 ゆうこ・・・ゆうこーっ・・・(ﾄﾝﾄﾝ)」
人工呼吸器で挿管してるから呼吸器に異変が生じたり、
低酸素とかになる心配はないけど可哀想過ぎるから、
優子の肩を一定のペースでトントン叩いて呼びかけてみた。
陽 「 ゆうこ・・・苦しくないよ、心配いらないよ、優子。
怖がる必要なんてないんだよ、ゆうこっ・・・(撫)」
優 「 ・・・・・・・っっ､､､(ﾋﾟｸｯ)」
陽 「 ゆうこっ、聞こえるっ？(ﾄﾝｯ)」
優 「 ・・・・・っ､､､っ・・・(は・・・)」
陽 「 はるちゃんだよっ。ごめんね、ゆうこ・・・ごめん。
ごめんねっ、苦しい思いさせちゃったね・・・(撫)」
優 「 ・・・・・・・(ｳﾙ)」
陽 「 怖いね、怖かったね・・・辛いよね・・・(撫)」
優 「 ・・・っ､､､(ｳﾙ)」
陽 「 全部全部、夢だからね。心配いらないからね｡｡｡
夢だったの。私はずっと、優子の傍に居る。約束する。
裏切ったり見放したりなんかしないからね・・・(撫)」
夢から覚めたばかりでまだ理解しきれてなさそうで、
まだ恐そうに虚ろな瞳を揺らしてる・・・
ふと確認したモニターが脈拍122を示してた。
陽 「 怖いね、怖かったね・・・
もう心配しないで平気だよ・・・もう怖くないから。(撫)」
優 「 っ・・・(汗)」
陽 「 スー・・・ハー・・・・・・(撫)
ゆーっくり、一緒に呼吸整えてみようね｡｡｡(撫)」
優 「 ・・・・・・・ｯｸ､､､ｽｰ・・・っっ､､､(汗)」
陽 「 ゆっくりで平気だからね・・・
酸素、無くならないから焦らなくていいの。(撫)」
意識がなかった時の脈拍からの上がりようが激しいから、
少しでも落ち着かせてあげないと心臓が驚いちゃって、
発作とか不整脈になりかねそうで怖い､､､
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作者名：優菜 | 作成日時：2021年10月17日 20時
