夜の部屋 ページ13
陽菜side
遠い過去でも消えないあの日の後悔・・・
優子本人のトラウマと恐怖心だって、
18年も経った今でも薄れることなんてない｡｡｡
陽 「 また同じこと・・・
結局､､､身体も、治せてあげられてないし・・・」
──ガチャ､､､
？ 「 陽菜・・・起きてる???」
陽 「 ・・・ぁ､､､まりちゃん､､､」
麻 「 え、仕事でもしてた？ごめん、気散らしちゃったね。」
陽 「 ・・・ううん、してない。」
麻 「 でもそれ・・・」
陽 「 少し見てただけ｡｡｡」
麻 「 そっか､､､」
陽 「 あと・・・少し、思い出してた。昔。」
麻 「 ・・・・・・・・忘れられないよね、今でも｡｡｡」
私の持つ写真を覗いてきて、
息を吐きながらまりちゃんが呟いてきた。
麻 「 私たちが優子を1人にさせた。間違いない。」
陽 「 うん・・・」
麻 「 責任は、陽菜だけのものじゃないんだよ。」
陽 「 負ったのは私。」
麻 「 優子は十分、陽菜に救われてきたと思う。」
陽 「 だからってもういい、って話には出来ないもん。」
──バタン､､､!!
？ 「 はるちゃん！電話!!病院から!!(汗)」
陽 「 みなみ・・・えっ､､､???(驚)」
み 「 で、電話！救命病棟の医局長先生から！(汗)」
陽 「 医局長って､､､(汗)」
麻 「 優子のことを任せてきたベテラン先生の・・・？」
陽 「 ・・・(ｺｸﾝ)」
み 「 早くっ。」
陽 「 う、うん､､､はい、お電話代わりました。
姉の陽菜です。医局長、お疲れ様です。」
みなみから受話器を預かって耳に当てて返事をしたら、
あぁ、陽菜ちゃん。夜分にごめんね､､､っていう、
お年を召した医局長の落ち着いた声が聞こえてきた。
陽 「 それで、妹のことでなにか・・・(汗)」
医 「 僕の予想なんだけど、悪夢なのかな・・・
魘されちゃってたんだ。きっと、怖い夢だろうね｡｡｡」
陽 「 夢・・・(汗)
呼吸機能に問題は､､､大丈夫ですか、あの子っ。」
医 「 人工呼吸器で調節してるから問題はないよ。」
陽 「 でもあの子っ、よく過呼吸とかっ、
ストレスでも低換気とかよく起こすんです､､､(汗)」
医 「 心肺に難があるから仕方ないだろうね・・・
けど抗不安薬入れてからは落ち着いてるから。」
陽 「 薬、入れたんですかっ､､､？(汗)」
せめて投薬する前に連絡して欲しかった。
大丈夫な薬剤とは分かってても他人に入れられるのは怖い。
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作者名：優菜 | 作成日時：2021年10月17日 20時
